2話 ページ2
貴女side
継ぎ接ぎだらけのローブにボロボロの鞄。
身なりはみすぼらしいが柔らかな声に落ち着いた物腰。
「リーマス！」
「Aかい？久しぶりだね！」
「君が新しい闇の魔術に対する防衛術の先生だったのね！」
「Aは何を教えてるんだい？昔から君は頭が良かったから何でも出来そうだけど。」
「カウンセラーと魔法薬学の准教授をしてる。
早く大広間に行きましょう！組み分けが始まっちゃう！」
リーマスを大広間へ連れて行くと既に沢山の先生方がいらっしゃった。
にこやかに挨拶するリーマスを凄い表情で見つめるセブルス。
いつかその視線だけで人を殺せるんじゃないのかって位の顔してる。
組み分けが終わり、帽子がフリットウィック先生によって運び出された所でハリー達が入ってきた。
「新学期おめでとう！皆にいくつかお知らせがある。
ホグワーツ特急での調査があったから皆も知っての通り、我が校は只今アズカバンのディメンター達を受け入れておる。
一人一人に注意しておく。あの者達が皆に危害を加える口実を与えるでないぞ。」
それから新任の教師の紹介にうつった。
リーマスは少ししか拍手を貰えてなかったが生徒達も彼の授業を受ければ変わるだろう。
そしてケルバートン先生の代わりに魔法生物飼育学の先生になったのがハグリッドだ。
グリフィンドールからの拍手は凄まじく、私も彼の授業が楽しみだ。
それから楽しい夕食の時間になったのだが隣に座るセブルスの機嫌は始終悪いままだった。
「どうして彼奴が闇の魔術に対する防衛術の教師なんだ！
校長は挙句この我輩に脱狼薬を作るように命じた！」
「君の腕を信じてるのよ。
それにリーマスはちゃんとした先生よ？」
「ちゃんとしてる分ロックハートよりタチが悪い。
いかにも自分は無害だという態度をとり、安心した獲物を喰らうのだからな！」
「そんな事言わないで！リーマスだってなりたくて人狼になったわけじゃ…」
「彼奴等が我輩に何をしたのか知っておきながら彼奴を庇うのか、A？」
「庇ってるわけじゃ、」
「君も所詮あの頃の我輩を見て嘲笑っていたというのか！」
「セブルス！」
魔法薬の臭いが染み付いたローブに飛び付く。
一瞬強ばった体は徐々にほぐれていく。
「すまない。」
「いいのよ。私は何時だって君の味方だよセブルス。」
今年はこの大きな子供の世話もしなければいけないらしい。
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夜彩(プロフ) - ありがとうございます！励みになります！ (2018年12月2日 8時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
Lei01(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新ありがとうございます！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: 5adfb421b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年12月1日 16時
