第17話 ページ17
ハリーside
「さて、ホグワーツに戻れば…」
「あの厄介な学校にいれば私の生活はもっと平和になるとでも言い聞かせるつもりなら、言うだけ無駄だ！
たとえ隠れ住んでいても、ドローレス・アンブリッジが去ってからおかしな噂が私の所に幾つか届いているぞ！君がこの頃教師にそういう仕打ちをしているなら、」
「アンブリッジ先生はケンタウルスの群れと面倒を起こしたのじゃ。君なら間違っても禁じられた森にずかずか踏み入って、怒ったケンタウルス達を汚らわしい半獣呼ばわりするようなことはあるまい」
「そんなことをしたのかあの女は？愚かしい女め。元々彼奴は好かん」
僕がクスクス笑うと、ダンブルドアもスラグホーンも僕の方を振り向いた。
「すみません。ただ…僕もあの人が嫌いでした」
ダンブルドアが突然立ち上がった。
スラグホーンは間髪を入れず期待顔で帰るのかと問うたが、ダンブルドアは手水場を借りたいだけだった。
ダンブルドアが部屋を出て行ってから、スラグホーンはどうしてよいやら分からない様子だった。
ちらちらと僕を見るなり、肩をそびやかして暖炉まで歩き、暖炉を背にしてどでかい尻を暖めた。
「彼が何故君を連れて来たか、分からんわけではないぞ。君は父親にそっくりだ」
「ええ、皆がそう言います」
「眼だけが違う。君の眼は…」
「ええ、母の眼です」
「うん、いや、教師として勿論、依怙贔屓すべきではないが彼女は私の気に入りの一人だった。君の母親のことだよ。
リリー・エバンズ。教え子の中でもずば抜けた一人だった。そう、生き生きとしていた。魅力的な子だった。私の寮に来るべきだったと彼女によくそう言ったものだが、いつも悪戯っぽく言い返されたものだった」
「どの寮だったのですか？」
「私はスリザリンの寮監だった」
僕の表情を見て、ずんぐりした人差し指を振りながら急いで言葉を続けた。
「そのことで私を責めるな！君は彼女と同じくグリフィンドールなのだろうな？
そう、普通は家系で決まる。必ずしもそうではないが。シリウス・ブラックの名を聞いた事があるか？聞いたはずだ…この数年新聞に出ていた…数週間前に死んだな…
まあとにかく、シリウスは学校で君の父親の大の親友だった。ブラック家は全員私の寮だったが、シリウスはグリフィンドールに決まった。残念だ…能力ある子だったのに。弟のレギュラスが入学して来た時は獲得したが、出来れば一揃い欲しかった」
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真昼 - 最高でした！！一気読みしてしまいました！サラザールが好きなので、とても嬉しかったです！！ (8月27日 7時) (
レス) @page22 id: cd0b763249 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (8月10日 11時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - ありがとうございます！これからもゆっくり更新していくので、どうか最後までお付き合いください！ (2023年3月23日 10時) (レス) id: bd39633a4b (このIDを非表示/違反報告)
イジー - 続編！おめでとうございます！全ての話が面白いです、これからも頑張って下さい！ (2023年3月23日 10時) (レス) @page2 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2023年3月22日 16時
