先輩のことが嫌いです。

先輩のことが嫌いです。 ページ20

だっ、と駆け出す。


前を歩く先輩の姿が見えて、


「先輩っ」


呼ぶと驚いたような顔をして振り返る。




「先輩、あのあたし…」


言いかけて、ふと止まる。



何て言えばいいんだ！？

告白なんてもちろんした事無いから、
急な状況に頭がパンクしそう…。


「なあに？」


まずい。早くしないと、もう夜遅い。



「せっ先輩、あたし今から…嘘つきます」


「え？」


、
、
、
、
、
、
、



「先輩のこと、」


すぅ、息を思いっきり肺に入れて。

「大っ嫌い！！」

ねぇ、伝わった、この想い？

あたしだって不器用だよ。



「…ふっ、…俺も好きだよ」




プレイボーイと最強ツンデレ女子の恋。

それは、普通と違ってだいぶ特殊。



「先輩、、、」




先輩のことが嫌いです。 END

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