まずい。 ページ17
勝利side
Aちゃんが、力強い眼差しでお父さんを
見つめる。
「…っく…もういいっ!!」
どん、と大きな音でドアを閉め、
勝手にしろ!せっかく帰って来たのに!
と叫びながら去っていく。
「先輩」
「うん?」
「…ありがとう、ございました」
俯いて、目線をキョロキョロさせながら
くぐもった声で言うAちゃん。
ずきゅん。
胸が張り裂けるくらい、ドキッとした。
「いいよ。ふふっ、真っ赤笑」
「な!?そ、そんな事ないです」
慌てたように睨みつける彼女。
でもそれは長く続かなくて、ふっ、と彼女も
吹き出す。
ふたりして少しの間、笑いあった。
、
、
、
、
、
「先輩、色々ありがとうございました」
「いえいえ。でも、俺が行かなかったら
あのままどうする気だったの?」
「…わかりません。でもなんとかしてましたよきっと。ふふっ」
「Aちゃん、なんか表情柔らかくなったね」
「え、そうですか?」
「だって、入学した頃はもっと硬い笑顔で…」
「…え?」
あ。…まずい。
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杏奈(プロフ) - ゆ〜さん» だいぶ前に完結したお話なのに、コメありがとうございます! (2016年8月21日 20時) (レス) id: da2fd4ef73 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜 - 面白かったです!プレイボーイと最強ツンデレ女子の恋っていいですね!私もこんな恋したいです!新しい小説頑張ってください! (2016年8月21日 20時) (レス) id: acde449371 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 更新頑張るのでよろしくお願いします>_< (2016年5月30日 18時) (レス) id: da2fd4ef73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏奈 | 作成日時:2016年5月30日 18時