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【黄】死んだ目すんなよぉ ページ12
隣に来てくれたっていいのに。…まぁ、病気移っちゃったら大変やもんな。
彼女がいるって話、したよね？
…もうここに来て五日。その間ずっと会えてないから…彼女の前では言えんけど、その…寂しくって…さ。
だから、彼女の話していいかな。いや、させてほしい。次は研究員さんが話の内容決めてええよ。ね、この一回だけ！…よしっ、じゃあまず彼女の紹介から…。
俺の彼女、A。え？他にもAって彼女おるやついんの？うんー、でも…別のAさんやから、安心して聞いてくれればええよ。そんな奴の話聞いたことないし。
そんでな。ずっと頭撫でてあげたいくらい綺麗な髪してて、目合わせたいけど恥ずかしくて逸らしたくなりそうで、でも！やっぱり目合わせてたくなる…そんな可愛いやつなんやけど。
そんだけ見た目で俺のドストライク決めてきてるのに、話してみるとまた別人みたいに感じるんだよね。あ、今は違うよ？もう数年一緒におるし、初めて会ったときの印象ってやつ。
わりと、俺の友達とかとのノリに似てたっていうか。うふふ…って感じよりアハハって感じ…変な例え方したな。
お淑やかと思いきや元気なやつだった、ちょっと小競り合いしたり、馬鹿にしあったり、そんなことができる話してて楽しいやつ。
ちょっと褒めたりしたときな？照れ隠しするのが可愛い。これ本人には言えんけど。
…そんな死んだ目すんなよぉ。え？もしかしてっ…彼氏、おらんの？あら…これはこれは…すまんなぁ…！
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作者名：置き去りにされたレタス | 作成日時：2020年11月25日 13時
