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「..................手、」
顕「やだ？」
「若干」
顕「....はいはい」
「...あんなことしてごめんね
支障、きたすかもしれないのに」
顕「いや、俺もスッキリした
むしろ怒ってくれてよかったよ」
少し首をかしげてにこっと
微笑むこいつ
.......不覚にもキュンとしてしまった
.
顕「.....あ」
「なに？」
顕「考えなしに出てきちゃったけど
Aちゃん、その服じゃダメだね」
「あぁ、そうね
あのまま家帰って着替えればよかった」
顕「ん〜.......じゃあ、行こう！」
「え、どこに」
顕「服屋！俺がコーデしてあげる！」
そう言ってまたずんずんと歩き進んでいく
「あ、ちょっ、まって」
＿＿なんてこいつは自分勝手なんだ
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.
タクシーに乗って降りた先は...
「......え....嘘、でしょ」
わたしの大好きなセレクトショップ
顕「Aちゃんならここ好きかなぁと思って
俺の行きつけなの」
そういえばメンズも扱っていたなぁなんて
今更思い出す
.
顕「Aちゃん、スタイルいいからなんでも似合うね」
「......それはどうも」
顕「ん〜...迷う」
いつになく真剣な表情で服を選んでくれる
こんな1面しらない
.
「あ、そういえばさぁ....」
顕「ん？」
「あんた芸能人でしょ。変装とかしなくていいの？
ましてやこんな女と一緒にいるのに」
顕「あ〜....だいじょうぶ！」
「どっから湧いてくんのよ、その根拠...」
顕「あは」
.
顕「てかさ〜なんで名前で呼んでくれないの」
「あー....はいはい
顕嵐ね、顕嵐」
適当に呼んでみると
ちょっとだけ赤くなる顔
女慣れしてそうなのにって
ちょっと驚く
顕「っ.....なにそれ...」
「なに、早く選んでよ」
顕「これ！っ全部着てきて！」
「はいはい」
.
.
.
選んでくれた服は結構わたしもどストライクで
ウキウキしながら顕嵐の前に立つ
「どう？」
顕「ん、いいね！」
「好きだわ。この格好」
顕「それはなにより。
じゃあお会計してくるね」
「え、わたし払うよ」
顕「いいの。俺が払いたいから」
「でも....」
顕「Aちゃんのために払いたいの
だめ？」
渋々わたしは了解し、年下の彼に奢ってもらってしまった
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作者名：ささら x他1人 | 作成日時：2016年10月17日 22時
