twenty-six ページ26
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ごめんね、ってなに？
そんな言葉が頭にぐるぐるまわる
行けなくてごめんね？
自分でも酷いことをしたっていう自覚はあるのか、
そっちの方がタチ悪くない？
顕嵐の気持ちがわからない
あぁ、仕事しようなんて言っておきながら
手がつけられない
ふわふわしながら、片付け始める
.
｛.......さん、平田さん！｝
「.....ぁ、はいっ！」
思わず返事が遅れた
集中してないのが影響してきてしまった
そこでまたへこんで、やる気スイッチをオンにする
顕「.........」
.
結局そのまま休憩時間になった。
撮影は滞りなく進み、ちょうど半分まで終わったよう。
こそこそっと寄ってきて、顕嵐が話しかける
顕「..................A、話したい」
「....ん、いいよ」
そう言い、スタジオの外の廊下まで出てきた
顕「...早く話さないとお互いちゃんと仕事出来なさそうで」
へへっと笑うように話した彼は
なかなか的確なところをついてくる
「うん、そうだね」
.
顕「......あの時は、ほんとに行けなくてごめん」
「....何年前の話よ、」
顕「何年経っても忘れられない、ほんとに酷いことしたと思ってる」
「..................理由だけ教えて？
来れなかった理由、」
顕「..................マネージャーがなんにも知らないで
オーディションを１本いれてたんだ
でもそれは、これからのことに繋がる大事な仕事でっ、
連絡しようとしたけど、電話番号わかんなくてっ、.......」
「結局オーディションは受かったの？」
顕「.......うん
その仕事で弾みがついて、今ここまで来てる」
「なら、......もう何も言わない」
顕「..ぇ、.........いいの？」
「そりゃあ、怒ってたよ！
待っても待ってもこないし。
でも、もう何年経ったと思ってるの？笑
その仕事で顕嵐が活躍できてるのなら
もうそれでいいよ。」
顕「A....」
「わたし逆に顕嵐が
そんな大事なオーディション蹴って来てたら、殴ってたね、笑」
顕「ふはっ、俺危なかったね、笑」
また顕嵐が昔みたいに笑ってくれたのが嬉しくて
わたしも思わず笑ってしまう
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作者名：ささら x他1人 | 作成日時：2016年10月17日 22時
