運命だと、思っていい？ Aran.A (ページ23)

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twenty-third ページ23

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＿＿それは急だった

あくまで噂なんだけども

顕嵐の専属の人が、やめるっていう噂

切実にこのとき思ったのは

どうかわたしが指名されますように

でも、そうなるはずがないって心のどっかで思ってた

だってわたしがスタイリストになったって知らないんだから

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うん、そんなこと起きなかった

「廉～、」

廉「なんや」

相も変わらず廉とは友達固定

廉は仕事の中では古株になり、偉くなっちゃってるらしい

「疲れた～」

廉「おつ」

「冷た」

廉「何年か前、俺に散々冷たくしてたのはどこのだれや」

「はぁあ、廉さんは偉くなっちゃって」

廉「お前もなれ」

「黙れ」

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久々の仕事

わたしが前働いていた広告会社のCM

社長なんてこないけど、若干の気まずさ

なんでも若手俳優2人で撮影

1人はスタイリストがついてるから

もう1人の方だけでいい、とのこと

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「..................遅っ」

遅刻、遅刻、遅刻

2時間の遅刻

考えられない、と心の中で悪態をつく

わたしは下っ端だから口には出さないけども。