___23話___ 神威side ページ23
◽
周りからは俺がおかしいと言われ、Aからは"好き"を疑われて、自分の気持ちを確かめたくて他の女を抱いてみた。
気持ちいいけど、それだけだ。やっぱりAがいい。
『ねぇ、次はいつ?』
神威「次なんかないよ。これっきり」
勘違いさせると面倒だ。さっさと服を着直して部屋を出た。Aが好きだと、今までよりずっと確信できた気がした。
神威「かなり遅くなったな…」
もうとっくに日付も変わってる。
誰も居ない長い廊下を進んでやっと自分の部屋に着けば、静かに中へ入った。
神威「何これ」
部屋中が散らかっている。
引き出しは開けっ放しで中の物が散乱していた。
神威「A?」
Aが居るはずのベッドには誰も居ない。書き置きまでした飯も食べてない。扉は俺しか開けられないから、この部屋に誰かが入れる訳は無い。
だとすれば残りは二択、風呂かトイレか。
…それにしても静か過ぎるのがおかしい。
何か、嫌な予感がする。
神威「あ、そんなとこで座っ」
影が見えたから 浴室を覗いて、全てを視界に入れた時、すぐには状況を飲み込めなかった。
_赤だ。風呂の水が赤い。なんで?
俺のよく見なれた色に、床に落ちている隠したはずのカッターナイフと、寝てるみたいに動かないA。
神威「A!A、何、何してんの」
聞いた事ないくらい焦った自分の声が耳に残る。真っ白な頭のまま、起きないAに触れた。
なんで、急にこんな事。
動揺したまま自分の服を破り、Aの腕にキツく巻き付け止血する。生きてるか死んでるかなんて そんなの、確認したくなかった。
怖くて、出来なかった。
◽
253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さな(プロフ) - 鈴さん» わわありがとうございます!(;;)誰かの救いになればと台詞を書いているので、そう言って頂けたり、鈴さんの励みになれたのがとても嬉しいです(∩´∀`∩) (2019年12月12日 19時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 24話、神威さんの必死に生きてればこんなことだってあるさ、という言葉に励まされました(´;ω;`)キャラクターの一言一言が優しさと切なさを感じられて大好きです。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: cc01498415 (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - さなさん» や、優しいかよ (2019年11月4日 21時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - すてーきさん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。夜はしっかり8時間以上眠ってくださいね…!()更新頑張ります! (2019年11月4日 21時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - まじ神作すぎます!更新楽しみで夜しか眠れませう、応援してます! (2019年11月4日 20時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さな | 作成日時:2019年10月6日 7時