学年 ページ9
Side.ショッピ
「そういえば、私達って今は何年生なんでしょうか」
校舎へ向かう途中、エーミールが疑問の声を上げる。
「そうですね……身長的に高学年なのは分かりますけど、正確な学年は各教室を探索しないと……」
「いや、すぐ分かるで」
先頭を歩いていたチーノが人差し指で鍵を回しながらこちらを振り向く。
「？、なんでですか？」
「エミさん、よう考えてみ。俺らが向かってる場所にはまず何がある？」
その言葉にショッピはピンと来るが、その隣でエーミールはコテッと首を傾げる。
「昇降口ですよね」
「その昇降口には何がある？」
「えーと、傘立てと下駄箱と……あ！」
律儀に言葉を並べていくうちに、エーミールが突然顔を上げた。
「そうか！自分の名前が書かれた下駄箱を見つければ、何年生かが分かるんですね！」
「そうっす。学校は基本的に学年ごとに下駄箱を分けてあるので、そうすれば確信がつく筈です。……俺もチーノさんに言われるまで忘れてましたけど」
「……正直ショッピ君も気付いてなかったんは意外やったわ」
「何か文句ありますか？」
「イエトクニ……あ、着いたで！」
冷や汗をかいたチーノが大げさに校舎を指差す。あーだこーだ言っている間に目的地に辿り着いたようだ。
「うわー懐かしい。でもこんなに大きい建物でしたっけ？」
「さっきは慌ててよう見れへんかったけど……確かに大きい気もしますね」
「大きさなんて何でもええやん……これでよしっと」
二人が校舎に注目しているうちに、チーノがテキパキと鍵を開ける。
扉を開くと、昔飽きる程見た光景がショッピ達の目に飛び込んできた。
「取り敢えず自分達の名前と……ついでに探索に使えそうな探してみましょう。俺は中央行きます」
「鍵とかあるかもしれんしな。じゃ、俺は左側貰うで」
「それじゃあ私は右側を探してみますね」
そう役割を分担し、三人は各々担当する場所へ移動した。
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楼(プロフ) - ただの黒砂糖さん» おめでとうございます!! (2020年7月18日 23時) (
レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
ただの黒砂糖 - 10000hit………え？？うせやろ？？？ (2020年7月18日 23時) (レス) id: 93e33a038d (このIDを非表示/違反報告)
ただの黒砂糖 - 楼さん» ちょっとヒント与えすぎたかなHA☆HA☆HA……コメントありがとうございます(賢者タイム) (2020年7月18日 23時) (レス) id: 93e33a038d (このIDを非表示/違反報告)
楼(プロフ) - sn君よ…君が鬼なったこともお兄ちゃんが誰なのかも丸わかりだ (2020年7月18日 20時) (レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
ただの黒砂糖 - 114514さん» 読まれていた…だと……！？あ、コメントありがとうございます。 (2020年7月3日 18時) (レス) id: 93e33a038d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの黒砂糖 | 作成日時：2020年4月19日 13時
