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恐らくジョンハンにとって触れられたくない話をしてしまった。何となく流れる気まずい雰囲気を変える方法を私は知らなくて。
助け舟はジョンハンの方からだった。
「Aって何のバイトしてるの？」
「あ、幼馴染の親がやってるカフェ、だからバイトなんだけど、お手伝いみたいな感じ」
「良いじゃん、てゆうか幼馴染居るんだ？」
「うん、幼稚園から一緒の…」
「ほー、すごいね、男？」
「…あ、うん、そうだよ」
「ふーん、そっか」
幼馴染の話しちゃった。スンチョルとは言ってないから大丈夫だよね…。そんな事よりもジョンハンが少し面白くなさそうな顔をしたように見えたのは、気のせいだろうか。
…家まで、もう少しだ。
幼馴染の話をしてから、ジョンハンはしばらく黙ったままで、私もただ隣を歩き続ける。
…何だかこんなのばっかりだな。ジョンハンは私と帰ってて楽しいのかな…。
「…俺には他に聞きたい事ないの？」
「えっ？」
「あー、じゃあ、今バイトの話したけど俺もバイトやってるよ」
「あ、そーなんだ…何のバイト？」
「カラオケ。今度来る？」
「あー…私、歌とか苦手で」
「じゃあ俺が代わりに歌うから、美声を聞きにきなよ」
「ふふ、何それ」
…ジョンハンって、こんな冗談も言うんだ。おかしくて思わず笑ってしまうと、ジョンハンは少し驚いたように口を縦に広げた。
「やっと笑った、つまんないのかと思ったじゃん」
「…そんな事ないよ」
軽く微笑むジョンハン。…意外だ。同じことを考えてたなんて。同時に、私もそんな風に思わせていたって事か、と心の中で反省をした。
でも確かに、ジョンハンの前で初めて素で笑ったように思う。
…ジョンハンの事を好きな女の子は沢山いて、２人で帰るなんてみんなが憧れるだろう。それなのに上手く会話も出来ない私に、何でジョンハンは優しくしてくれるんだろう。
「付き合ってくれてありがと」
「ううん、こちらこそ…」
「また明日ね」
ジョンハンは私を家まで送り届けてくれると(何度か遠慮したけどやっぱり私に拒否権はないようだった)手をひらひらと振って、私が家の中に入るまで見送ってくれた。
…本当に。どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう。
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ゆーみ(プロフ) - いじふんさん» こう言って下さって本当に励みになりました更新頑張ります！！（；＿；） (2019年11月18日 19時) (
レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 紫陽花さん» 嬉しい、、ありがとうございます（；＿；） (2019年11月18日 19時) (レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
いじふん(プロフ) - 続き待ってます泣 (2019年11月11日 22時) (レス) id: 810c891183 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - あーっすき！ホシくん好き！っていう気持ちが爆発する作品です、Carat最高！作者さん最高！！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - しーさん» 本当ですか( ; _ ; )？嬉しいですありがとうございます、、！頑張れます( ; _ ; )/~~~ (2019年2月21日 22時) (レス) id: c4e1306a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーみ
| 作成日時：2018年7月4日 22時
