#27 fin ページ29
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「なー、いつ離れんの」
「…まだ」
「…A」
「…んー」
「ごめんな」
さっきからくっついたままの私に、ウォヌは小言を言いつつ回してる腕は離さない。それどころか、思ってもいなかった言葉と共に頭を撫でられる。
思わずウォヌを見上げると
「お、やっとこっち見た」
なんて軽く笑うウォヌが、今までにないくらい優しく見えた。
「…ごめんなって、何が？」
「全部聞いた、スニョンがお前を好きだったことも、お前がスニョンを振ったことも」
「…」
「もう泣かせんなってさ」
「スニョンが…？」
「そう、アイツが」
「…そっか」
スニョンとあの日２人で会った事も、告白された事も全部ウォヌには言ってなかったから、気まずくなってしまう。
「スニョンは俺から見ても良い奴だし、多分俺よりちゃんと彼女を喜ばせる事とか知ってると思うし」
「…」
「A、本当に俺で良かったの？」
「…ウォヌがそんな風に言わないでよ」
「って言おうと思ったけど」
「、え？」
「俺だって、スニョンにも誰にも渡すつもりない」
そう言ったウォヌはまた私を強く強く抱き締めて、「後悔なんかさせねーよ」って。
「…ほんと？」
「だから、嘘でこんな事…」
「私、バカだから、スニョンの方が絶対優しいし、私ばっかウォヌを好きみたいで不安なのに」
「…」
「…ウォヌじゃなきゃダメなの、私」
「知ってる」
ウォヌはそう言葉を落とすと、私の肩を掴んで少し屈んでキスをした。…前もこんな事、あったっけ。
「俺も」
今度はそう言って、私の後頭部を抑えて引き寄せるウォヌ。不器用な彼なりに想いを伝えてくれる事がどうしようもなく嬉しくて、どうしても私はこの人が好きで。
「ウォヌ、私の事好き？」
「出たそれ」
「私は大好き」
「俺も、Aしか好きじゃない」
ウォヌを選んだ事を後悔する日なんて、きっと来ない。……そんな日は、来なければ良い。
fin.
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ゆーみ(プロフ) - いじふんさん» こう言って下さって本当に励みになりました更新頑張ります！！（；＿；） (2019年11月18日 19時) (
レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 紫陽花さん» 嬉しい、、ありがとうございます（；＿；） (2019年11月18日 19時) (レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
いじふん(プロフ) - 続き待ってます泣 (2019年11月11日 22時) (レス) id: 810c891183 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - あーっすき！ホシくん好き！っていう気持ちが爆発する作品です、Carat最高！作者さん最高！！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - しーさん» 本当ですか( ; _ ; )？嬉しいですありがとうございます、、！頑張れます( ; _ ; )/~~~ (2019年2月21日 22時) (レス) id: c4e1306a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーみ
| 作成日時：2018年7月4日 22時
