#20 ページ22
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「…で、言いたい事って何？本当に別れ話？」
ウォヌが寝転ぶベッドを背もたれに座る私の髪を弄りながら、先に言葉を発したのはウォヌだった。
"別れ話"
一緒にいてもいつもどこか不安で、私ばっかり好きみたいで、約束も覚えてるんだか覚えてないんだか分からない。スニョンを選んだ方が絶対に幸せになれる。それでも簡単に頷けないのは、きっとウォヌに情が沸いてるから。そう言い聞かせた。
「…」
「わかんね、何、もう俺Aに近付いちゃダメなの？」
「…そうじゃなくて、」
「何？」
「…ウォヌ、私のこと好き？」
それでも言い出せない私はやっぱりバカで、やっと言えた言葉はこんな程度。ウォヌが好きと言ってくれたら、きっとまた私は信じてしまうだろう。
ウォヌは寝転がっていた体を起こすと、「お前ここ来い」って脚を広げて座る自分の前のスペースに私を呼んだ。
言われた通りウォヌの太腿の間に座る私をウォヌは後ろから抱き締めて。あぁ、この人は一体どこまで私を抜け出せなくさせるんだろう。
「何、そんな事気にしてたの」
「…そんな事じゃないもん」
「お前ほんと可愛い」
「…」
「A、こっち向いて」
振り返った瞬間、キスをされて。
「好きじゃなきゃこんな事しねー」
そう言ったウォヌに、体を引き寄せられた。慣れない感じで頭をポンポンと撫でるから、やっぱり愛しいと思ってしまって。
「…もー、何で…」
「何？」
「…私、ウォヌから離れられる気がしない」
「離れる必要ないから別にいい」
「…ずるい」
「俺、離れたくねーもん」
漏らした言葉は紛れもない本音で、ここに来るまで頭の中を大きく占めていたのはスニョンだったけど、今はウォヌだった。
「ウォヌ、もう一回」
抱きしめられたままの胸から顔を出して、言ったのは私から。
「何？キスして欲しいの？」
「…意地悪」
「知ってる」
軽く笑ったウォヌは抱き締めたまま、唇を重ねてきた。
スニョンの告白を保留にしておいて、結局私は自分からウォヌを求めた。
…ずっと想ってくれていたスニョンを悲しませる。向き合うと言ったのにスニョンを裏切ることになる。スニョンとは、もう友達にも戻れないかもしれない。
頭では分かるのに、スニョンを笑顔にしてあげたかったのに、繰り返すキスを終わらせられないのは私の方だった。
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ゆーみ(プロフ) - いじふんさん» こう言って下さって本当に励みになりました更新頑張ります！！（；＿；） (2019年11月18日 19時) (
レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 紫陽花さん» 嬉しい、、ありがとうございます（；＿；） (2019年11月18日 19時) (レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
いじふん(プロフ) - 続き待ってます泣 (2019年11月11日 22時) (レス) id: 810c891183 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - あーっすき！ホシくん好き！っていう気持ちが爆発する作品です、Carat最高！作者さん最高！！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - しーさん» 本当ですか( ; _ ; )？嬉しいですありがとうございます、、！頑張れます( ; _ ; )/~~~ (2019年2月21日 22時) (レス) id: c4e1306a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーみ
| 作成日時：2018年7月4日 22時
