#16 ページ18
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「俺はさぁ」
「待って」
隣に座ったのを合図みたいに、言葉を続けようとしたスニョンを制止したのは私だった。
「…スニョンなんか今日変だって」
「変って何がだよ」
「急に女の子みたいに扱わないでよ」
「女の子じゃん」
「へ」
「俺はずっとAを女として見てたよ」
真っ直ぐにそう言い切るスニョンに、私の顔はきっと赤かったから、暗くなってきた空にお礼を言いたい位だった。
言葉は出てこなくてただ足元の小石を靴で転がすことしか出来ない私。
痺れを切らしたかのように、スニョンが急に私の手を掴んだ。
「もう言っていい？俺Aが好きだよ」
隣を向くと、夜はもっと綺麗だと言っていた通りの景色を見るスニョンの横顔。こんな気持ちで、親友を見る日が来るなんて思わなかった。
きっと今すごい事を言われてるのに、何でか頭の中はどこか冷静でそんな事を考えてればスニョンが急に私の方を向くから、焦って顔を逸らしてしまった。
「…何で逸らすの」
「え、いや、その」
「A、聞いて」
顔を逸らしたのはただ単に照れくさかったから。暗くてもこんな近ければ私の赤い顔がバレたから。
だけど、スニョンの真剣な顔に私も決意を決めた。
「…うん、聞く。ごめん、ちょっとビックリして」
「困らせてごめん、でも決めたから」
「…」
「俺、どんな事されても結局ウォヌが好きって言うAに、本当は、何でだよって 何でそんな事されても好きなんだよって」
「…うん」
「でもAが幸せと思ってるなら、俺は見守るしかないって思ってた」
「…うん」
「でも、そんな事言って俺が踏み出せなかっただけだな」
「え…」
「俺はウォヌがムカつくよ、俺が好きな子に好きでいてもらえるのに、傷付けてばっかで」
「…」
「…俺なら絶対、大事にするのに」
スニョンの顔が寂しそうに見えたと思ったら、急に私の視界は暗くなって。スニョンによって腕を引かれて、彼の胸の中にいることに気付く。
「…A、俺にしたら？」
落とされる声は、聞いたことがないくらいに優しくて。
「…俺は本気で好きな子じゃないと付き合わないし、だからずっと彼女がいないんですけど」
いつか聞いた"スニョンは彼女できそう？"なんて質問の本当の答えだ。スニョンは私の後頭部を抑えて、また自分の方に引き寄せた。
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ゆーみ(プロフ) - いじふんさん» こう言って下さって本当に励みになりました更新頑張ります！！（；＿；） (2019年11月18日 19時) (
レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 紫陽花さん» 嬉しい、、ありがとうございます（；＿；） (2019年11月18日 19時) (レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
いじふん(プロフ) - 続き待ってます泣 (2019年11月11日 22時) (レス) id: 810c891183 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - あーっすき！ホシくん好き！っていう気持ちが爆発する作品です、Carat最高！作者さん最高！！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - しーさん» 本当ですか( ; _ ; )？嬉しいですありがとうございます、、！頑張れます( ; _ ; )/~~~ (2019年2月21日 22時) (レス) id: c4e1306a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーみ
| 作成日時：2018年7月4日 22時
