#15 ページ17
.
夕暮れが近づく頃、スニョンは最後に「ここも秘密の場所な」なんて２つ目のあまり教えたくないという場所を教えてくれた。
少し山道を走らせたところにある高台の公園。そこからは街を一望できた。夕焼けが綺麗で、いろんな角度から写真を撮ってれば、Aめっちゃ撮るじゃん、ってスニョンが笑った。
夜になるともっと綺麗なんだぞ、って自慢気に言う姿に前の彼女、もしくは好きな子を連れてきたのかなぁ、なんて思いを巡らせて少し心臓が痛くなったのは、あまりにも身勝手だ。
「女の子連れて来たことあるんでしょ、スニョン」
私にこんな事を言う資格はないのに、気付いたら口を滑らせていた。スニョンの顔が一瞬ニヤっとしたように見えたのは気のせいだろうか。
「ないよ？Aが初めて」
「…、ふーん、なんだ」
「嬉しい？」
…嬉しいも何も。今日のスニョンは、なんだかやりにくい。いつもみたいに、「嬉しい嬉しい、さすがスニョン」なんてふざけられないのは、何でだろう。返事の代わりに下を向いたまま頷いてみると、スニョンの笑い声が聞こえた。
さらに、スニョンは続けて。
「他の女の子と来てたら、嫉妬した？」
「…もー、なんでよ 私にそんな事いう資格ないでしょ、彼女でもないのに」
「ひどいなー、そんなに言うなよ」
「あ、ごめ」
「俺は嫉妬するよ」
夕焼けを見ながら話してた私達の後ろに、ポツンとあるベンチ。私がスニョンの言葉に追いつけずにいるとスニョンはそこに腰を下ろした。
「…てゆうか、俺はいつも嫉妬してるけど」
私は全然追いつけていないのにスニョンは更に言葉を続けて、私に出来るのは振り返って座るスニョンの名前を呼ぶ事だけ。
「…スニョン？」
そうすればスニョンも私を見上げて、「そんな見つめられると恥ずかしいんで」なんて、ここに座れとばかりに自分の隣をリズム良くポンポンと叩く。
2人がけの、ベンチ。
暗くなって来た、空。
いつもと違う、スニョン。
隣に座る方が、なんか恥ずかしい。でもそれしか選択肢はないから言われた通りぽすっとそこに腰を下ろすと、スニョンの口角が少し上がったような気がした。
.
--------------------
完全自己満作品ですすみません…スニョンくんとくっつけたい…( )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーみ(プロフ) - いじふんさん» こう言って下さって本当に励みになりました更新頑張ります！！（；＿；） (2019年11月18日 19時) (
レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 紫陽花さん» 嬉しい、、ありがとうございます（；＿；） (2019年11月18日 19時) (レス) id: 089a96079c (このIDを非表示/違反報告)
いじふん(プロフ) - 続き待ってます泣 (2019年11月11日 22時) (レス) id: 810c891183 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - あーっすき！ホシくん好き！っていう気持ちが爆発する作品です、Carat最高！作者さん最高！！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - しーさん» 本当ですか( ; _ ; )？嬉しいですありがとうございます、、！頑張れます( ; _ ; )/~~~ (2019年2月21日 22時) (レス) id: c4e1306a83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーみ
| 作成日時：2018年7月4日 22時
