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「…ぅ!?翔っ!!?」


ん…。智くん…?

あ、あれ?
俺、いつの間に寝てたんだろ…。


「なぁに、智くん?」

「良かったぁ…。死んでんのかと思ったろ!?
こんな真夏に日向ぼっこはやめろって前も言ったよな?
コロッと逝っちまったらどうすんだよ!」

「っ、ゴメンなさい…」


だって気持ちいいんだもん…。
1回智くんもやってみたら分かる筈だって。


「ほら翔、こっちおいで」


俺は呼ばれたから素直に智くんの腕の中に収まった。
智くんの腕の中は、お日様くらい温かくて、それ以上に気持ちが満たされる気がするんだ。
なんか、ほわ〜んって。

俺の一番のお気に入りの場所なんだ。
だから絶対誰にも譲らない。
俺だけの場所。


「翔?もう、本当に日向ぼっこはやめろよ?
熱中症になったら苦しいんだぞ?」

「ゴメンって言ってるじゃん」

「分かってねーだろ」

「分かってるよ!」

「まあ、いいけど」


むぅ。
智くんが全然分かってないよ!

そしたら智くんったら、俺の両脇に手を入れて上に持ち上げるからびっくりしちゃった。
とはいってもいつものこと。
実は慣れてたりしてね。

大体、この体勢になったらキスばっかりされる。
口、鼻、目、頬、額、耳…。
顔全体に。


「智くん、擽ったいよぉ」

「可愛いなぁ、翔は」


そんなこといいながら顔を離していった智くん。
可愛いならもっとやってよ…なんて。

思ってたら自然と智くんに顔を近づけてたから、恥ずかしくなって智くんの顔を押し返した。


「んごっ…。おい、翔。
豚鼻になるからやめてくれ…」


知らない、知らない!
俺は今、とてつもなく恥ずかしいの!!
智くんに無意識に顔近づけちゃったから顔が熱いの、見ないで、バカ!


「翔〜。目を抑えられたらちょっと痛いかなー。
…聞いてるかー?うげっ…」


今度はうるさい口に手を押し込んでやった
やめて欲しいならさっさと俺を下へ降ろせ!

「んははは、参った参った!」

やっと智くんの膝の上に戻れたぜ!

「翔、ねみぃんだろ?
おいらも眠いから一緒に寝よっか」

「ほんと?一緒に寝てくれるの?」

いつも別々だったから、凄い嬉しい♪

「んふふ。嬉しいか?」

「うん!なんでも智くんと一緒は嬉しい!」

「そっかぁ」

また智くんは、んふふと笑って、俺の耳と頭を撫でつけた。

今日はよく寝れそうだ。
でも、まだ太陽が昇ってるから長くは寝れないな。
もっと長く智くんと寝たいのに…。


「いい夢見るんだぞ、翔」

「ニャー」

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作者名:スープ | 作成日時:2018年2月14日 23時

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