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15 SC ページ15
「別れよう」
ある日突然Aからそう言われた。
「なんでだよ....」
「もう疲れちゃって....それにチョラ来年デビューでしょ？彼女ありなんてバレたら駄目よ」
「お前もデビューだろうが」
どうしても別れたくなかった。
何でも良いから理由を付けようとした。
しかし、その思考回路を鎖される事を言われた。
「私、プレディス辞めるの」
「....は！？何言ってんだよ!!!今までずっと練習生やって来たのに何が辞めるだよ!!!!!!馬鹿なのか！？!!!」
「.......うん」
取り乱す俺に対して、Aはとても冷静だった。
「...一緒にデビューしたかった」
「私もだよ....」
俺の手を離し、頬に涙を流しながらAは後ろを向いた。
「じゃあね、元気でね」
なぜプレディスを辞めるのか聞けないまま
Aは某有名事務所への移籍が決まった。
長年一緒に練習生活を送ってきた仲間はもう居なくなった。
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作者名：はにたん | 作成日時：2017年11月21日 19時
