純愛だよ【呪術廻戦】乙骨憂太成り代わり【羽宮一虎】

真希さん ページ38

『なーんか。とんでもないことになっちゃったなー』

そんな事を呟きながら私は１人、
教室にいた。


ガラッと突然扉があいてビクッ！とする。

『真希さん』

真「なにしてんだ。今週は休講だろ。」

『いや、なんか落ち着かなくて…
寮の人達も全然いないし。』

真「2年は前から京都に遠征中だったからな
棘は3、4年と新宿でバックアップ。
パンダは学長のお気に入りだからな。多分棘と一緒だろ。」

『そっかぁ』



真「聞けよ。」

『えっ？！』

真「気になってんだろ。なんで私が落ちこぼれか」

『いや……うん……はい…』

真「ウチ……禪院家はな。御三家って呼ばれるエリート呪術師の家系なんだよ。

オマエ、呪術師に必要な最低限の素質って分かるか？」

『えっ、、何かなぁ…』

真「呪いが見えることだ。」

『あ、そっか』

真「一般人でも死に際とか特殊な状況で見えることがあるけどな。私はこのダセェ眼鏡がねぇと呪いが見えねぇ。

私の呪具は初めから呪力がこもってるモンで私がどうこうしてるわけじゃねぇ。

おかげで家出られたけどな！！
飯は不味ぃし部屋は狭ぇし。知らねぇオッサンがうろついってし。

本っ当最悪だったわ！」


〔苗字で呼ぶな。〕
〔呪力のことは私に聞くな。〕
〔オマエみてぇに呪いに耐性があるわけじゃねーんだよ〕


『真希さんは、どうして呪術師を続けるの？』

真「私は性格悪ぃかんな。
一級術師として出戻って、家の連中に吠え面かかせてやるんだ」

ニカッと眩しい笑顔で真希さんは笑った。

真「そんで内から禪院家ブッ潰してやる…んだよ」

『いや、真希さんらしいと思って。
私は真希さんみたいになりたい

強く真っすぐ

生きたいんだ

私に手伝えることがあったらなんでも言ってよ
禪院家ぶっ壊そー、なんて。ははは』

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