│(てつや) ページ15
進行役の崎さんに案内され移動する。
窓の外に視線を向けると周辺は草花に囲まれていて華やかだ。
思わず見とれていると慣れないヒールで足を取られふらつくと崎さんが優しく手を取る。
「大丈夫ですか？お足元に気をつけて。」
にこり、と微笑む崎さんによろけて躓いてしまったことが恥ずかしくなった。
『すみません…ありがとうございます。』
「いえいえ。
外の方をご覧になっていたのですか？」
『…はい。綺麗だったので。』
「綺麗なものは見とれてしまいますよね。」
『分かりますか？』
「はい。」
大人の雰囲気がある崎さんも花を見て綺麗、といった似たような感覚がある事に少し親近感が湧いた。
そのまま目的地までゆっくりエスコートされる。そこには丸テーブルと花瓶が置かれており
6本の薔薇が刺さっていた。
崎
「それではAさんはこちらでお待ちください。
いよいよ始まります。」
崎がお辞儀をして去っていった。その場に残されたAは、ふぅーとひと呼吸おく。
これから始まる事はすべてアドリブ。
自分自身も何が起こるか分からなくてドキドキしていた。
でも"最終的には誰か一人を選ぶことになる"というエンディングは決まっている。
このドキドキと高鳴る胸は期待なのか不安なのか分からなくなっていた。
コツコツ、とこちらに近付いてくる足音が聞こえる。そこには、オレンジ色の髪をした人が立っていた。
てつやがAの元へ向かう途中、ガラス越しに彼女が見えた。
「!?」
Aのカラーが散りばめられたドレスを身にまとっており、丈は膝を隠すぐらいの短さでシースルーとレースでふんわり可愛いくありつつ露出度高めで大人っぽい。
お化粧も施されいつもと違う雰囲気にドキッとする。
思わずにやけてしまう顔を手で押える。
「やっばいな。」
ここを曲がったらAが正面に見えるところまで来て1度立ちどまる。
初対面でこんなにやけ面を晒すわけにはいかない、と思って顔をパチンと叩き気合いを入れ直す。
ふーーーっと長めの息を吐いていざ出陣。
Aがにこりと微笑んで会釈する。
それだけで気合いを入れ直した表情は緩みきった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!!( *´꒳`*)頑張りますね！♡ (2021年10月26日 8時) (
レス) @page6 id: aa5007548a (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - テチェラーは楽しみすぎます!無理ない範囲で頑張ってくださいね♡ (2021年10月26日 1時) (レス) id: e030db3d3a (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - りのんさん» お久しぶりです!! テチェラー来ちゃいました笑 また遅遅更新なので気長にお待ちください！( . .)" (2021年10月25日 22時) (レス) id: aa5007548a (このIDを非表示/違反報告)
りのん(プロフ) - お久しぶりでーす!! はい。テチェラー来ました。神ですか？笑 (2021年10月25日 21時) (レス) @page13 id: 551dfef4a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - りのんさん» 応援ありがとうございます(* ´ ˘ ` *)頑張ります！ あと愛してる (2021年9月22日 9時) (レス) id: aa5007548a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2021年8月28日 22時
