3-22 うさぎ ページ23
としみつ
「おっと、大丈夫か。」
『…大丈夫です、疲労ですかね。』
としみつ
「肩、捕まり。」
心配してくれたとしくんの肩を借りて、部屋まで到着した。すると、しばゆーくんが目の前にやってきて座り込む。
「足見せて。」
『え、あ…大丈夫ですよ。』
「…痛かったんでしょ、あの時。」
じっと見つめられ申し訳なくなりほんとに大丈夫と言いかけると
「そんなに頼りない?俺。」
と少し寂しげな表情で言われる。すぐに首を振った。
『違います!! 皆に心配かけたくなくて…すみません。』
「やっと言ってくれた。」
『え?』
「Aの事だからそうだと思った。でも、俺は頼ってくれる方が嬉しいな。」
はにかみながらそうに伝えられ、頼ります!!としばゆーくんに言った。
『手当…お願いしてもいいですか?』
「もちろん!」
丁寧な手つきで手当をしていくしばゆー。最後に何かをペタっと貼り付けた。
『? 何ですか?』
「さっきコンビニで買ってきたの。」
足を自分の方に引き寄せてみると可愛らしい絆創膏が貼られていた。
「うさぎのやつ…」
『うさぎ…。』
うさぎの絆創膏はいかにも小さい子が喜びそうなデザインだった。しばゆーくんがコレをレジに持って行って買ってくれた所を想像してしまう。
その沈黙が耐えかねたのかしばゆーが口を開く。
「可愛いやつそれしか無かったの、許して…。」
珍しく頬を少し赤らめ顔を逸らしている。
そんな姿が可愛らしく感じ思わず微笑む。
『ふふ、ありがとうございます。』
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名無し(プロフ) - りのんさん» そうですね、歌と相まって…笑 (2021年8月22日 20時) (レス) id: aa5007548a (このIDを非表示/違反報告)
りのん(プロフ) - この朝食のシーン切なすぎますよね...笑 (2021年8月22日 20時) (レス) id: 551dfef4a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます!! そう言って頂けて嬉しいです(*´`) 完結まで間近なので是非二人の様子を見届けて下さい笑 (2021年8月22日 7時) (レス) id: aa5007548a (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - しばゆーと一緒に頑張ってほしい!しばゆーの可愛さがところどころ見えるのが嬉しいです!楽しみにしてます! (2021年8月22日 0時) (レス) id: e030db3d3a (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - りのんさん» かわいいーー!それ最高ですね´`* (2021年8月16日 22時) (レス) id: aa5007548a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年8月2日 22時