東海オンエア短編2。 (ページ47)

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｜(むし、てつ) ページ47

『親友ですか…？』

「うん、だってそうじゃない？
ふざけ合えるって限りなく素な状態だし、

ふざけても二人の仲はそう容易く壊れないでしょ。

そう信じられる相手だから出来る事だと僕は思うよ。」

虫眼鏡の言葉に感心したように頷くA。

『確かに…そうかもしれないです。』

「友人から発展するタイプかな。
僕とか近場だけど。」

意地悪そうに笑う彼。
顔を逸らして逃げるように質問する。

『…虫さんは好きなタイプはどんな感じなんですか？』

「好きなタイプ…っていうかいるんだよね、
好きな子。」

『え…。』

「誰よりも幸せになって欲しいと思う存在、

僕が幸せにしたい。」

優しい眼差しで遠くの方を見つめる虫眼鏡。
Aはそんな瞳に惹き付けられながら尋ねる。

『…そのお相手は？』

「Aちゃんに決まってるでしょ。」

先程の優しい眼差しのまま、笑顔を彼女の方に向ける。

吸い込まれる瞳にドキドキして、思わず俯く。
虫眼鏡はその様子を楽しそうに笑い、頭にポンポンと手を置く。

『…子ども扱いされてます？』

「ねーー、どうかな。」

と言っていると素早くてつやからカットがかけられる。

りょう
「あんな顔するんだね、虫さん。」

うるさいなぁ、と照れ隠しで笑う虫眼鏡。

としみつ
「よーーし
じゃあ、これで男性陣は一巡しましたか？」

てつや
「ちょちょちょ、俺はーー！？」

そうそうと切り上げようとしているとしみつを止める。

としみつ
「あっれーー、そうだっけー。」

いかにもわざとらしい口調だ。彼女の方を見るとぺちぺちと顔を軽く叩いて気合を入れているようだ。

『もう…ここまできたら最後までやり切りますよ!!』

てつや
「やる気いっぱいで嬉しいなー。」

『私のターンもあるので、その時に…やり返します！』

てつや
「それって俺にドキドキするのは前提って事でいい？」

その言葉に早くも顔を赤くしている彼女。
全く怖くない仕返し宣言をされて笑ってしまう。

「楽しみにしてるね。」

6番目…てつや

設定：
買い出しに行った帰り、てつや宅で休憩している所。

撮影場所のソファに座っている二人。

「今日は道混んでなかったね～。」

『ふふ、そうですね。
夕方頃は混雑するから、って急いだ甲斐がありました。』

「もうちょっとゆっくり回りたかったけどねー。」

そうですね、と相槌を打つとてつやくんが目線だけこちらに向ける。