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しばゆー
「そこの石鹸とって。」
としみつ
「おわっ!!」
ドアはAの後ろだったので見えない位置だが、としみつは思わず驚いて彼女を守るように抱き寄せる。
完全にハグしている状態である。
状況を把握していないAは困惑している。
『…あのこれは…。』
「ごめん、ちょっとこのままでいさせて。」
抱きしめられたまま耳元で囁かれる。
しばゆー
「お前何してんだよー」
としみつ
「急に開けたからびっくりしちゃったんだわ!!」
しばゆーとしみつがやり取りしながら石鹸を取って風呂場に戻っていく。
そして、ごめんごめんと言いながらAから離れる。
彼女は下に俯いたまま俺の手を軽く握っている。
何となく察しはついていたが、下からAの顔を覗こうとすると手で隠そうとしている。
軽く握られた手をギュッと絡める。
『としくん…!! 離し…』
「だーーーめ、見せてよその顔。」
手を固定された状態で顔を覗き込まれる。
頬はみるみると紅潮している。
「可愛いなぁ…。」
Aはむくれて、そっぽを向いている。
としみつはそんな様子に楽しそうに笑いながら彼女とリビングに戻った。暫くすると、てつや達が出てきて交代してAが入る。
入る前に、見張りが必要だとか何とか一悶着あったが何とか落ち着いた。
お風呂でさっぱりした後は締めのダーツが待っている。
ゆめまる
「最後何がいい〜?」
最終ダーツはゆめまるに任される。
皆の気持ちは夜気分だったので一日の締めは夜ご飯を狙う事になった。
としみつ
「魂込めて、投げてちょーだい!」
としみつの調子のいい声と勢いを乗せていつもに増して回転が早いダーツボード。
「最後は、ランニングーーーー!!」
8:00-9:00 (ランニング)
再び、岡崎城にやって走り込む4人。
疲労困憊の状態である。
しばゆー
「本当無理してついてこなくていいよ、走りに。」
カメラマンを担当しているりょうにそう言うと歩いてんだよなーと笑っている。
ゆめまる
「1回歩いてみようよ、ペース変わるかもしんない。」
皆で普段の歩くペースに戻る。
りょう
「変わんない、変わんない。」
『もう1回走りましょう。』
再び走り出す4人。走ってる感は出ているが全くペースが変わらない。
りょう
「全然変わってない、
置いてっちゃう置いてっちゃう。」
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作成日時:2021年3月15日 11時