順番通りに見つかれ!かくれんぼ(ゆめまる) ページ33
私たちは岡崎のテーマパーク、ラグナシアにやって来て今、かくれんぼをしています。
順番通りに見つからなきゃ行けなくて、
隠れ場所を探し中です…。
そして、何故か横にはゆめくんがいます。
まだ始まっていないが気持ち大きな声を出さないように2人で会話する。
『何でゆめくんここに居るんですか?』
「それはこっちのセリフだよ!
しばゆーもこの辺いるし…。」
『集まりすぎですね…。』
どうしようどうしようとしている間に
刻々と時間は過ぎていき慌てて同じ場所に隠れることにした。
物陰からこっそりと様子を伺う。
『始まっちゃいましたね…。』
「始まっちゃったねー。
もー、最初良いとこ見つけたんだよ俺。
でも丸見えでさーー。」
『それ、いい所って言わないですよ!!』
笑って楽しそうな会話をしている。
かくれんぼをしている最中だと言うのに。
「このまま、ここに居ちゃおっかなー。」
『多分怒られちゃいますね、てつやくんに。』
だよねーー、と焦った素振りのない様子で言う。
建物からこっそりAは顔を出しているのを
後ろから見つめていた。
今日のAちゃんは結構動くかもしれないから、と言って髪型をハーフアップにしている。
普段は肩につくかつかないかぐらいで下ろしてるけど…
「いいね。」
何がですか?と彼女がこちらに振り向く。
つい、心の声が漏れてしまった。でも隠すような事でもないし。
「髪型、いいね。
いつものも可愛いけど、今日のも好き。」
急に褒められAが照れながら嬉しそうにありがと、と言う。
『でも、ゆめくん今かくれんぼ中ですよ?
こんなのんびり会話しちゃってていいんですかねー。』
いいじゃーん、ちょっとぐらい…さ。
と楽しそうに笑うゆめまる。
「ねぇ、今日1日終わったら飲みに行かない?」
『ふふ…もう終わりの話ですか?
いいですね、行きましょう。』
今日の楽しみ増えました!と元気のいい笑顔を見せる。そうだね、と言って静かに2人でハイタッチする。
「このまま、見つかったらやばいかなー。」
『私、移動しますよ。』
「いや、俺が行くよ。
この辺しばゆーもいるし。5、6で丁度いいと思う。」
『そうですね…ありがとうございます。』
Aが気をつけて…。と言うと、去り際に背中をポンポンされた。
この時は知らなかった…、
早々にゆめくんが見つかってしまう事を。
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作成日時:2021年2月22日 8時