6話 ページ6
昼休みの中庭、
友人達の言葉が頭から離れない。
好きになった、のだろうか?高伸くんのこと。
分からない。
高校生の頃も何人かの人と付き合ったけれど、どれも向こうから。
断る理由もないから承諾して、冷めてて辛いと別れを切り出される、みんなそうだった。
結局まともに人を好きにならないまま今に至って。
だから、高伸くんのことを考える時、花が咲いたような、そんな暖かさが胸の奥にあるのを、私はどう解釈していいのか分からなかった。
『好き、かぁ』
園芸専門なだけあって、色とりどりの花で溢れた学内。
胸の奥に咲いた花の意味は、私にはあまりに難解に思えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ねえ、Aがかわいい、」
「何当たり前のこと言ってんの」
「いやあれ、見てみ、中庭」
「え?あーーーーーうわーーーーーかっわい」
「やっぱあの高校生くんのこと考えてんのかね」
「だろーねえ、あんな緩んだ顔、花壇の前以外で初めて見た」
「わたしも」
「ほんと、ただでさえかわいいAに変な虫でもついたら、、」
__結局Aが大好きな友人たち。
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しゅがー(プロフ) - 伊達工大好きガールさん» コメント見れていなくて、気付くのが遅れてしまいました……ありがとうございます!初小説、良いものに出来るよう頑張ります! (2019年7月9日 16時) (レス) id: 592049cd5c (このIDを非表示/違反報告)
伊達工大好きガール - しゅがーさんの小説大好きです!! 更新待ってます!! 頑張ってください (2019年7月7日 21時) (レス) id: bff625a99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅがー | 作成日時:2019年7月7日 11時