3話 ページ3
おそるおそる振り返ると、そこには見慣れた伊達工の制服を着た強面の男の子。
おそらく犯人であろう中年のサラリーマンの手を、今にも捻り潰しそうな勢いで掴んでいた。
「痛っ！！何するんだ君！」
あくまでしらを切るつもりらしいサラリーマン。
青「痴漢……してただろ」
『…！そ、そうです！！この人…！痴漢……！』
強面くんの呟きと、それに同調する私の叫び声に、車内からはサラリーマンに非難の目が向けられる。
当のサラリーマンは、今になって強面くんの顔を見たらしく、突然びびりだした。
そこに周囲からの視線も加わり、耐えきれないというように次のバス停で逃げていった。
え、だっさ。
堂々と痴漢したくせに意外とびびりな変態野郎に、恐怖も忘れ半ば呆れていると、強面くんが声をかけてくれた。
青「あんたは、大丈夫か……ですか」
『え？あ、あぁ。うん、大丈夫だよ』
『少し怖かったけど、エスカレートする前にあなたが止めてくれたから。助けてくれてありがとう』
そう言って笑いかけると、頬をほんのりと赤く染めた強面くんは、安心そうに大きく頷いてくれた。
『その制服、伊達工だよね？わたしも去年まで通ってたんだ』
でかい図体して恥ずかしそうにする彼がなんだかかわいくて、思わず話を続けてしまった。
青「2年の、青根。………青根高伸。バレー部」
『私は、三咲A。大学1年生。でも、直接の先輩とかじゃないし、気にせずタメ口で話してね』
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しゅがー(プロフ) - 伊達工大好きガールさん» コメント見れていなくて、気付くのが遅れてしまいました……ありがとうございます！初小説、良いものに出来るよう頑張ります！ (2019年7月9日 16時) (
レス) id: 592049cd5c (このIDを非表示/違反報告)
伊達工大好きガール - しゅがーさんの小説大好きです!! 更新待ってます!! 頑張ってください (2019年7月7日 21時) (レス) id: bff625a99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅがー | 作成日時：2019年7月7日 11時
