13話 ページ14
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認めてしまったら、もう止まらなくなった。
私に合わせてゆっくり歩いてくれる気遣いも、
ゆっくりと言葉を選ぶその話し方も、
なにもかもが"好き"に変換されて私の頬を上気させていく。
こうなったらもう、隣を歩く大きな彼を見上げるのすら照れくさい。
お店に着いて、向かいの席で美味しそうにラーメンを頬張る姿も愛しくて、
この数日、認めてなかった間の気持ちまで一気に押し寄せて
『好きだなぁ…』
溢れてしまったから、高伸くんに聞こえないくらいの声で呟いた。
青「?何か言ったか?」
『ううん、何でもないよ!それより、ラーメン美味しいね!』
青「そうだな」
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お店を出る時、二人分のお金を払おうとする私を、高伸くんが止めた。
青「女の人に、奢らせる訳にいかない…」
『いいのいいの!さっきも言ったけど、今日はお礼なんだから!』
あーもう、ほんといい子…
ほんの少し顔をそむけて感動してると、その隙に高伸くんはお会計を済ませてしまった。
『高伸くん!やっぱり払うよ、これじゃあお礼にならないし…』
青「いいんだ、でも、その……」
『?』
青「そのかわり…また、どこか一緒に出かけたい。今日、すごく楽しかった。」
、、、え?
ええええええ??
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しゅがー(プロフ) - 伊達工大好きガールさん» コメント見れていなくて、気付くのが遅れてしまいました……ありがとうございます!初小説、良いものに出来るよう頑張ります! (2019年7月9日 16時) (レス) id: 592049cd5c (このIDを非表示/違反報告)
伊達工大好きガール - しゅがーさんの小説大好きです!! 更新待ってます!! 頑張ってください (2019年7月7日 21時) (レス) id: bff625a99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅがー | 作成日時:2019年7月7日 11時