2話 ページ2
出会いはほんの数ヶ月前＿＿＿＿
大学生としての生活にもだいぶ慣れてきたある日のこと。
珍しく寝坊した私は、普段なら乗らない満員のバスに揺られていた。
"痴漢は犯罪です"
なんてポスターがいやに目に付く車内。
私は酔いそうになるのを必死に抑えて吊り革につかまっていた。
大学の最寄りのバス停まで、あと10分くらいのところだっただろうか、ふいに背後に違和感を感じた。
『(っ…痴漢だ……)』
高校生の頃は、園芸委員で花壇に水をやるために早めに登校していたから、痴漢になんてあったことなかった。
あぁ、どうしようか、手でも掴んで訴える？いや、そんな勇気はない。
うだうだと考えていると、気づいた時にはもう遅く、今朝急ぎながらも手に取った、お気に入のスカートの上を撫でる手は、、
『…っ！！』
いつの間にか、スカートの中までまさぐりはじめた。
挙句、反対の手では胸まで鷲掴みにする始末。
終われ、終われ、、早く着いてくれ、、
泣きそうなのを堪え、寝坊した今朝の自分と後ろの変態にどうしようもない怒りを向ける。
あと、5分、、どうにかこれ以上エスカレートしないでくれ、
そう願ってきつく目を瞑ったその時、
違和感がふっと消えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅがー(プロフ) - 伊達工大好きガールさん» コメント見れていなくて、気付くのが遅れてしまいました……ありがとうございます！初小説、良いものに出来るよう頑張ります！ (2019年7月9日 16時) (
レス) id: 592049cd5c (このIDを非表示/違反報告)
伊達工大好きガール - しゅがーさんの小説大好きです!! 更新待ってます!! 頑張ってください (2019年7月7日 21時) (レス) id: bff625a99f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゅがー | 作成日時：2019年7月7日 11時
