きっと大丈夫【東海オンエア】 (ページ5)

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第5話ページ5

「今日も届けてくれる？」

放課後になり先生に聞かれる。

俺は勿論「はい！」と答えた。

「ありがとう。本当に頼りになるわね！」

先生が関心したように言う。そんなに大した事じゃないと思うんだけどね。

「いえいえ。」

「それと、次からは週末にまとめて届ける事にしようと思うの。今日は大切な手紙があるから届けてもらうけど！」

「あ、分かりました。」

そう言って今日も部活があるから部室に向かった。

・

やはり昨日と同じくトラックを走る。名門校だから練習は厳しいけどやりがいがある。

それに１年生が見学に来ていたりするから余計に頑張らないとなって思う。

・

「お疲れ様～」

ようやく部活が終わった。

「今日も疲れたね...しかも何か鞄に入ってたし。」

てつやが鞄の中から芋虫のおもちゃを出す。

「それ俺が入れた！」

ゆめまるの仕業らしい。まあ日常といえば日常なんだけどね。

「ゆめまるの仕業か！本当にびっくりしたんだからね！！」

「てつやは引っかかりやすいな～」

「引っかかりやすいじゃないよ！」

俺も確かにてつやは引っかかりやすいと思うな。

いじりがいがあると言うか...

「まあ、許すよ。じゃあそろそろ帰ろっか！としみつが多分待ってると思うから！」

てつやが言う。

「てつや、としみつと仲良くなれたんだ。」

するとてつやは「そうなんだよ！」と自慢げに笑う。

まあ良かった。って今日も一緒に帰れないんだよね。

「でも、俺今日も一緒に帰れない。ごめん..！」

「またクラスメイトの？」

ゆめまるが聞いてくる。

「そう。」

「そっかあ。じゃあ仕方ないね。」

残念そうにする2人を見ていい友達持ったな...ってしみじみ思う。

「ごめんね..！じゃあ先行く。」

「バイバイ！」

2人に手を振って部室を出た。