Thistle flowers withered 【東海オンエア】 (ページ40)

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告白ページ40

それから１週間経った今。奇跡が起こっている。

いつも通り岡崎の町を歩いていると、見覚えのある後ろ姿が....あれとしみつだよね？

そんなまさか。いや、そんなのどうでもいい。私は告白するって決めたんだから。フラれたらフラれたでいい。

大丈夫よ。

「あ、あの...」

思い切って話しかけてみる。

「ん？」

振り返った人はやっぱりとしみつだった。

「あのね、としみつ...」

私が好きって伝えようとしたらとしみつは、被せてびっくりするような事を言ってきた。

「A、俺はAの事が好き。でもAには他に好きな人がいる事は分かってるんだけど伝えたくて...」

“Aの事が好き”今の聞き間違えじゃないよね？

それとやはり誤解されてる。

「わ、私もとしみつの事が好きなの！好きな人はとしみつの事なの！」

「えっ。」

キョトンとした顔をしているとしみつ。

「前までは、私はとしみつの事苦手だったけど...今は違う。好きなの！」

私が想いを伝えるととしみつは私を抱き寄せた。

「Aとやっと両思いになれた。何年越しだと思ってんだよ。」

「えっ？」

「俺はずっと昔からAが好きだったのに。」

そうだったんだ。それなのに私は勝手に苦手だって思ってた。中身も見ずに嫌いなんて。まるで小さい子がよくする食わず嫌いのように...

「ごめんね...」

「いいんだよ。」

「ありがとう。」

するととしみつは私からバッと離れて

「A付き合ってくれるよね？」と言った。

「...勿論！」

私がそう言うと優しいキスをしてくれた。

初めは嫌いだったのに今は好きに変わった。

怖くてデリカシー無い奴だと思っていたけど本当は優しい人だったんだな。

私達はまだ始まったばかりだ。

2人で幸せな日々を過ごしていきたいな。