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好きな人 ページ37
なんかスッキリしたわ。付き合っていた私が馬鹿みたい。
猫被っていた私が馬鹿みたい。
ってあれ、としみつかな？....声かけてみようかな。
「ねえ！」
「うわっ、びっくりした。」
「何でよー。」
「ってテンション高いな。」
そりゃそうですよ。スッキリしたもの。
「元カレがね、また告白してきたのよ。」
「えっ！？それでまた付き合う事になったの？」
何て事を言うのだ。
「んなわけないでしょ。他に好きな人がいるって断ったわ。」
「おお...って好きな人？」
あ、口が滑ってしまった。
「ま、まあね。うん。」
そう言うととしみつの顔が一瞬曇ったような気がした。
気のせいよね。
「その人と上手くいくといいな。」
としみつはそう言うと、用事があるからバイバイ。と言って走り去った。
「え、ちょっと待っ...」
好きな人...私は、気がついてしまったんだ。
嫌いだった貴方が今…私の好きな人だってね。
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作者名：つきうさぎ | 作成日時：2018年8月23日 19時
