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「 A 」
「 ん? 」
「 流星んことすきやろ 」
「 えっ 」
また動揺しだすA。
ほんまにわかりやすいねんから。
「 すきやない 」
「 嘘つけ 」
「 …ほんまやし 」
「 おかんの腹の中からずーっと一緒におる
おれの目に狂いがあるわけない!」
「 …………………………………すきです、」
学校の帰り道、下を向いたAがポツリと呟いたその言葉。
「 やっぱな〜 」
「 いつから知ってたん 」
「 たぶん、Aが流星のこと気になりだしてすぐ 」
「 …さすがすぎてむり、」
「 さすがすぎて無理てなんやねん!Aさ、
流星って名前出すだけで様子おかしなるし、
ふたりきりになったときも、女やった。顔が。」
「 もともと女やわ 」
「 いやちゃうねん!そういうことちゃうくてさ!
恋する乙女って感じやってん始めてみたAのそんなとこ! 」
「 はずいからやめてや 」
恋愛に対して臆病なところもあるから、
流星がどう思ってるんか分からへんけど、ほんまに
家族として、兄として、上手くいってほしいねん。
「 おれが手伝うから! 」
「 ほんまに言うてるん 」
「 ほんまに!愛する妹やから! 」
「 …シスコン 」
「 人聞き悪いなあ! 」
妹の恋を、兄のおれが責任をもって
かならず成功させたるから!!
「 AもAで、ちゃんとアピールするんやで 」
「 できない 」
「 できる 」
「 できない 」
「 できる 」
「 できない 」
「 できる 」
「 できない 」
「 できる 」
…
…これを3億回ほど繰り返したあと、
Aはやっと「…やってみる」と言ってくれました ((
ー
次の日のことです。
「 ふ、藤井くん、おはよう… 」
寝起きの悪いAが自分から挨拶することなんて
今までなかったのに、自分から流星に挨拶をした。
「 Aちゃん、はよ〜 」
互いに朝はテンションが低いから、
まあこんなもんか。
「 Aちゃん 」
「 えっ 」
休み時間になって、流星がAに話しかけた。
なんやなんや…?
ふわふわしとるふたりを観察するのはおもろいわ ((
「 これ分からへん? 」
「 うーん…わからへん、」
なんてこった…!Aの頭が良ければ…!
勉強を教えることでふたりが接近するはずやったのに…!
「 くそ〜…! 」
.
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ぴょん(プロフ) - え、もう、キュンキュン半端ないです。いきなり失礼しました笑 はじめまして!…読者です笑 読んでたらほんまに死んでまうんちゃうかなってぐらいですね笑(語彙力なくてすいません汗) これからも作者様のペースで更新頑張って下さい!応援してます♪ 長文失礼しました。 (2018年4月22日 9時) (レス) id: 8bd8888ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りらの x他2人 | 作成日時:2018年3月11日 17時