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「 Aちゃんてさ 」
「 …ん？ 」
藤井くんが、コップに口をつけながら聞いてきた。
「 好きなひととかおるん 」
「 …えっ 」
思わず、ケーキを口に運ぼうとしていた手が止まる。
「 おるん？ 」
「 …え、あ、おる…かな、」
「 そうなんや 」
答えを聞いても、表情ひとつ変えへんから、
すこし期待した私がばかやった。
「 どんなひとなん？ 」
「 え… 」
「 同じクラス？ 」
「 え、っと、… 」
答える前にどんどん質問していく藤井くん。
ちょっと待ってや……！
どんどん質問きわどくなってへん？
「 望？ 」
「 え 」
そしてついには、「望？」なんて聞いてきて。
「 あーまじ、望か〜 」
「 な、なあちょっと、ちゃうよ、」
「 え、望じゃないん？ 」
逆に、もう藤井くんに私の気持ちバレてると思ってたのに。
藤井くんが天然で良かったわ……。
「 …のんちゃんじゃない 」
「 え〜望やないって、ほかおる？仲ええ男子 」
まさか…言わせようとしてるとか？
いやいやそんなドSちゃうよな…、
「 おれ？ 」
「 え… 」
やばい、バレた…？いやバレるに決まってるやんな…
どうしよ…藤井くんともう話せなくなったら。
「 ふふ、じょーだん 」
藤井くんはそう言うと「おれなわけないもんなあ」
なんて、ふわっと笑った。
「 だれやろ、Aちゃんの好きなやつ 」
「 …ひみつです、」
「 え〜…じゃあいつか教えてな？ 」
いつか教えられる日が来たら、ええねんけどなあ
「 …わかった 」
笑顔の藤井くんに、私も笑顔を向けた。
「 …わ、あかん今のかわいい 」
「 え…？ 」
「 あんま目見て笑ってくれへんやん。
笑顔ほんまかわいいねんけど 」
個室のオレンジ色の照明のせいかもしれないけど
藤井くんの耳がちょっと赤く見える。
藤井くんの目をちゃんと見れたの、初めてかも。
すこしだけ慣れたってことなんかな、
「 藤井くんは…？ 」
「 なにが？ 」
「 …好きな子？ 」
「 なんで疑問形なん (笑) 」
あれ、これ前に４人でお昼食べた時に言うてたか…
高校入ってからおらんって言うてたわ…
「 おれもおる、かもしれへん、」
「 え、」
え…？好きな子できたん…？
「 そ、なんや… 」
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ぴょん(プロフ) - え、もう、キュンキュン半端ないです。いきなり失礼しました笑 はじめまして！…読者です笑 読んでたらほんまに死んでまうんちゃうかなってぐらいですね笑(語彙力なくてすいません汗) これからも作者様のペースで更新頑張って下さい！応援してます♪ 長文失礼しました。 (2018年4月22日 9時) (
レス) id: 8bd8888ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りらの x他2人 | 作成日時：2018年3月11日 17時
