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藤井くんが私の左手首を掴んだまま、校舎の奥まで来た。
「 …ごめん、」
藤井くんと向き合って立ってるけど、目は見てくれない。
「 …やきもちやねん、」
「 …え？ 」
「 望とAちゃんが仲良さそうで 」
藤井くんから出てきたのは想定外のことばやった。
「 先に帰っちゃってごめん 」
「 え…いや、ぜんぜん… 」
ちょっと、分からへん。今の状況。((
「 土曜日たのしみにしとる 」
「 え、わ…わたしも、たのしみ 」
じゃあ戻ろっか、って藤井くんは言ったけど。
え？…え？どういうことなん？
のんちゃんと仲良くしとることに、藤井くんがやきもち？
…ありえへんし、期待しちゃうやん。
「 …Aちゃん？ 」
ひとりであたふたしてる私を見た藤井くん。
藤井くんと、ひさしぶりに目が合った。
やっぱり、目が合うだけでドキドキする。
「 う、うん、戻ろっか 」
藤井くんのとなりをまた歩いて、
でもさっきとは全く違う、もとの藤井くんで、
私をたまにちらっと見ては、微笑む。
「 Aちゃん、」
「 …ん？ 」
「 望だけずるい、」
「 なにが…？ 」
「 しげは兄妹やから気にしやんけど、
望にぎゅうするのは、ずるい 」
「 っ、」
ハグのこと、ぎゅうって言うのも、
口を尖らせて、そんな発言するのも、ずるい。
…こっちのセリフやって。
「 …ふ、藤井くんのほうがずるい 」
「 なんで？ 」
「 …言わへんけど 」
「 え〜… 」
あ〜、私かわいくないな。
拗ねた顔しとる藤井くんの方が絶対かわいいやん。((
「 …かっこよすぎるもん 」
「 え？ 」
「 …ほんまに聞こえてへん？ 」
あぁもうなんで、私は可愛げのない返ししかできないんや
「 聞こえてへん 」
「 … 」
「 …うそ、聞こえてた 」
いたずらっぽく笑う藤井くんに、
やっぱ聞こえてたんやっていう恥ずかしさ。
また顔がぼわって熱くなって、
「 …やば、かわいい、」
藤井くんが手の甲で口を抑えて、そう言った。
ちょっと耳も赤くて、なんでふたりして照れてんねんて。
藤井くんが照れてんのはなぞやけど。((
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ぴょん(プロフ) - え、もう、キュンキュン半端ないです。いきなり失礼しました笑 はじめまして！…読者です笑 読んでたらほんまに死んでまうんちゃうかなってぐらいですね笑(語彙力なくてすいません汗) これからも作者様のペースで更新頑張って下さい！応援してます♪ 長文失礼しました。 (2018年4月22日 9時) (
レス) id: 8bd8888ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りらの x他2人 | 作成日時：2018年3月11日 17時
