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〈 小瀧side 〉
走って、流星とAより早く教室に戻った。
最近、あのふたりをふたりきりにさせるために
しげとおることが多いねん。
望 「 …あれ？ 」
重 「 どしたん？ 」
望 「 流星戻ってきたのにAが来おへん 」
重 「 ほんまや 」
流星とふたりで帰ってくると思っとったのに、
教室に入ってきたのは流星だけ。
望 「 流星！ 」
流 「 …なに？ 」
望 「 Aは？ 」
流 「 …知らんけど 」
望 「 なんで一緒に帰って来おへんの！ 」
流 「 …べつにええやんか 」
流星がこんなに不機嫌な原因、
もうおれやってしげやって分かっとる。
せやけど、Aを置いていくくらい
不機嫌やとはおもってへんかった。
望 「 …おれA探してくる！ 」
重 「 ありがと 」
流星が不機嫌な原因は、おれやから。
なんでかって？
流星はきっと、おれに嫉妬してんねん。
おれがAちゃんを抱きしめたとき、
分かりやすく顔を険しくさせたから。
ほんまは、Aちゃんを抱きしめるつもりなんて
さらさらなかったんやけど、すこし試したかってん。((
「 Aどこにおるんー… 」
校舎をうろうろしていると、
屋上に繋がる階段に人影が見えた。
「 …あ、おった 」
階段に座ってうずくまってた。
おれは、Aのとなりに座った。
「 …なにしに来たん 」
「 そんな冷たい言い方すんなや〜 」
「 … 」
「 流星のことやろ？ 」
おれがそう聞くと、こくんと頷いた。
「 …流星、先帰っちゃったかもやけど、
Aが悲しむようなことちゃうよ。むしろ喜ばな、 」
おれの発言を聞いて、あたまに｢？｣を浮かべるA。
「 …まあ、いずれ分かるんちゃう 」
「 …なにそれ 」
「 今知りたい？ 」
「 …知りたくない 」
「 えーなんやねん 」
むすっとしたAに、思わずおれが笑うと、
｢なんで笑うねん｣ってちょっと怒られた。
いつもポーカーフェイスやのに、
不満そうな顔とかたまに見せる笑顔とか
ほんまに、可愛くてしゃあない。
こんな子に好かれとる流星が、羨ましくなった。
「 …藤井くんと 」
「 ん？ 」
「 …こわくて話せへん 」
「 大丈夫、おれが保証する 」
「 …信じてええ？ 」
「 当たり前やん。」
あたまをそっと撫でると、
Aから不安そうな表情はなくなった。
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ぴょん(プロフ) - え、もう、キュンキュン半端ないです。いきなり失礼しました笑 はじめまして！…読者です笑 読んでたらほんまに死んでまうんちゃうかなってぐらいですね笑(語彙力なくてすいません汗) これからも作者様のペースで更新頑張って下さい！応援してます♪ 長文失礼しました。 (2018年4月22日 9時) (
レス) id: 8bd8888ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りらの x他2人 | 作成日時：2018年3月11日 17時
