双子の妹。

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「 A！！はよし！！！ 」

「 まってや〜 」







am 7:30

寝起きの悪いAと寝起きの良いおれ。
ふわふわしとるきれいな髪は少しはねてて、
遅刻しそうやのに今から髪を整えようとするAを
むりやり家から引っ張り出した。







「 大毅、あるくのはやい 」

「 Aが遅いねん 」







なんて言いつつ、歩くスピードを遅めるおれの優しさたるや ((







「 あー…ねむ 」







ほぼ半目状態のA。こりゃあかんわ女として。







「 ぶさいくやな 」

「 私がぶさいくやったら大毅もやん 」







…たしかに。双子やからな。
｢笑顔が似てる｣っていっつも言われるねん。







「 しげ！A！ 」

「 お〜小瀧 」

「 おはよのんちゃん 」







2人で歩いていると、後ろからでかいのが割り込んできた。







大 「 流星は？ 」

望 「 安定の寝坊です〜 」

「 さすがやな藤井くん 」

大 「 Aやっておれが起こさんかったら寝坊やん！ 」

「 …え？知らんそんなん 」

望 「 相変わらず可愛ええなあ？A 」

「 んー…そんなん言うんやめやのんちゃん、」

望 「 照れとん？可愛いといじめたくなるねん♡ 」

大 「 小瀧、Aに手出すんちゃうぞ 」







小瀧が20cm以上も背の低いAをからかうのはしょっちゅう。
頭をポンポンされ｢小さくて可愛い♡｣なんて言われた日には
A様の機嫌が損なわれること間違いなし。

小瀧、ちょっとイケメンやからって
何しでかすか分からんから危険やねん。







「 Aおはよ〜！ 」

「 …はよ〜 」







朝、呆れるほどテンションの低いAは
サバサバしとるからか男女問わず人気。







「 おはよ〜！！ 」

「 しげ、朝から元気やなあ (笑) 」







それに比べておれは、引くほどテンションが高く
自分で言えるくらい他人に絡みたくなる性格やから((
これやから、｢性格は正反対｣って言われんねや。







「 …はよ〜 」







チャイムが鳴り終わったとき教室に入ってきた遅刻魔流星。







「 相変わらず遅くてほんますごいわ 」

「 へへ 」

「 いや、褒めてへんし 」







特徴的な笑い方の流星に、おれは思わずツッコんだ。







「 … 」







そんな、おれと流星を横目に、Aが
ほんのり顔を赤く染めていることをおれは知っている。







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