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善「もっと咲いたらいいのにね〜なんて。あ、でもそしたら秋の風物詩無くなっちゃうから駄目か」
善逸は明るく笑うけど、私は「終わり」がくることに気付いて心臓がぎゅっとなる
こうやって…公園に来るのも
他愛もない話で笑うことも
金木犀を眺めることも
善逸と…会うことも
もう、無くなっちゃうのかな
善「えっ、Aちゃん!?」
善逸が叫んだから何事かと思った
善「どうして泣いてるの!?」
そう言われた瞬間、頬に涙がつたっていくのを感じた
あれ、私泣いてるんだ
善「Aちゃん…大丈夫??」
善逸の大きな手のひらが頭の上に乗っかった
よしよしされると、余計に涙が止まらなくなっちゃうじゃん。
善「どこか具合悪いの??大丈夫?」
どこまでも優しいね、本当に
こんなに…人を好きになったことあったかなぁ
『っ…、さみしい、』
善「え?」
『善逸と、会えなくなるって思ったら、寂しいの。だって…好きなんだもん』
私の溢れた想いは、言葉と共に溢れてくる
もう、止められなかった
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作者名:ミユモン | 作成日時:2021年10月24日 21時