もう1人の伝説 (ページ7)

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自己紹介ページ7

西野side

「え、まだ…誰もおらんやん…」

早く来すぎたかな…
誰もいない部屋を見渡してななはため息をついた。
…どーしよ、1人で待ってるの…嫌やな。
すると、タイミングバッチリに部屋のドアが開いた。

「…え？！」

女の子を見た瞬間に声を上げる。
だって、だって…ななの憧れの稲垣Aちゃんやったんやもん。
大好きで、大好きで、本当に大好きで。
ななは人見知りなことも忘れて、話しかけていた。

「あのっ、稲垣、Aちゃんですよね？！」

『ぶふっ…え、なんでその名前…？』

「なな、ハコラビ何回も見て…雑誌も、出てるやつ全部買いました…！」

『ほんまに？それはそれは…ありがとうございます。』

ななを見て、ふわっと笑うAちゃん。
う…可愛い。ほんまに可愛い。
ななとAちゃんが他愛もない話を続けていると、いつの間にかメンバーが来て、自己紹介の時間になった。
ななはAちゃんと一緒に部屋の隅に座る。
すると、必然的にななの右側にAちゃんの顔がある状態になった。
……ほんっまに可愛いなぁ。白い肌に小さくて可愛い顔。手足もスラリと長くて、髪の毛もサラサラのつやつや。
…なんか、悲しなってくるなぁ…
すると、急にAちゃんがこっちを向いた。

『…西野さん、自己紹介…!!!』

「え、…あ、ごめんなさい…」

急いで立ち上がって自己紹介をする。

「大阪府出身、高校2年生17歳西野七瀬です。よろしくお願いします。」

座り込むと、Aちゃんはななの方をちらりと見て軽く笑った。
そして、立ち上がる。

『青森県出身、高校2年生16歳の、伊藤Aです。過去に、稲垣Aの名前で、子役とモデルをやらせていただいていました。乃木坂46に貢献できるように、頑張ります。よろしくお願いします。』