君とコーヒー (ページ3)

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③ ページ3

客「すみませーん」

『はい！少々お待ちください。』

オープンから2ヶ月、何やかんや上手くいっているこのお店。

有名店みたいに沢山お客様が入るわけではないけれど、そこそこの常連さんも出来て、
知る人ぞ知るお店。みたいな感じになりつつある

まさにこれは私が思い描いていたものだった。

沢山の人が来て大忙しになるよりも、

数人でもいいから、たまたま立ち寄ってくれた方が

また来たいな。なんて思ってくれたら幸せだし

なによりその方が常連さんになって、

たまに世間話でもしながらコーヒーを語ることが出来たなら、それ以上に幸せなことはないと思う。

バ「桜田オーナー、お願いします。」

『はーい！』

『お待たせ致しました。
DreamCoffeeでございます』

DreamCoffee、お店の名前と同じ名前の看板メニュー。

このお店はコーヒー専門店で沢山の種類のコーヒーがあるけれど、DreamCoffeeは桁違いに人気だった。

その理由として、
私が頼んでくださった方のイメージでコーヒーカップの柄をえらんでいるからだと思われる。

その方だけの特別なコーヒーにして欲しい。

そんな願いから始めたけれど、始めてよかった、、

？「すみません、」

突然背後からかけられた声、

後ろを見ると、恐らく声をかけたであろう

金髪の男性が立っていた。

？「ん？ふふっ」

目が合うと、その男性はん？っと首を傾げ

目を細めて微笑んだ。

？「あのー、注文いいですか？」

『あ！はい！すみません、』

？「ふふっ」

？「DreamCoffee、頂けますか？」

男性はまた微笑むと、そう言った

『はい！ただいま！』

？「楽しみにしてますよ、店長さん。」

今度ははち切れんばかりの笑顔を見せた。

『はぃ…』

その笑顔はまるでブラックホールかのように
私の目をひきこんでいた

まるで、ひまわりみたいな笑顔。

不思議な人だなあ、、、

ひまわりさん、

その日を堺に、私はその男性を密かにそう呼ぶようになった