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わたしの説明を静かに聞く3人が、
無言で続きを促しているように見えたので、
わたしも大人しく口を再度開く。
「ボーダーの中でメンテナンス部って場所は需要が高いでしょ？
でも、供給出来るサービスはわたしひとりしかいない。
だから需要と供給のバランスがいつも上手くいかない。
今は絶妙なところでギリギリのバランスを保っているかもしれないけど、
そのバランスはいつ崩れてもおかしくないし、崩れる
あれ、結局なにが言いたいんだっけ？
頭の中に同じことが何度も何度もぐるぐると回る。
自分の意見さえもまとめられないほどに疲れている頭に心底うんざりする。
あぁ、駄目だ。
「A、落ち着け。」
風間さんの声が優しくわたしに降りかかる。
「ゆっくり息を吸って、吐け。
そして本当に自分が言いたかったことを思い出せ。
お前の本当に言いたかったことはそんな理屈じゃないはずだ。」
わたしの、言いたかったこと。
頭の中で回っていた言葉たちがスーッと引いていく。
残っている言葉に気がついたとき、
わたしの目からは涙が溢れた。
「たす、けて。
わたし、このままじゃ駄目だ。
ボーダーは大好きだし、役に立ちたい！！
でも、このままじゃ自分が自分じゃなくなる気がする！」
うわー！
と、大声で泣くわたしを周りのお客さんや店員さんが何事か、と見るが、
風間さんたちは何も言わない。
嵐山さんは大きくて優しい手で頭を撫でてくれた。
泣き疲れて意識が朦朧としたとき、
脳裏に懐かしい顔が見えた気がした。
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おべ(プロフ) - 銀の帳さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2020年6月7日 14時) (
レス) id: 75ae0381c5 (このIDを非表示/違反報告)
銀の帳 - めっちゃ面白いです！夢主さんのキャラが最高！更新楽しみにしてます！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 1e8abd378d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おべ | 作成日時：2020年5月28日 19時
