・ ページ4
「はい、一回オンしてみてください。」
メンテナンスが終わったばかりのトリガーを渡し、
机の上に置いていたバインダーを持つ。
「トリガー
シュイイン、と音を立てて諏訪さんの体が入れ替わる。
「どーですか？」
「おー、靴が軽くなってら。」
足を持ち上げて靴底を見る。
「諏訪隊って銃手と攻撃手で走るイメージが強めなので、靴を軽くしてみました。
前に笹森くんがこけたって聞いて、靴が重たかったのかなと思ったので。」
「たしかに言われてみれば、こっちの方が動きやすいな。」
諏訪さんの方は問題なさそうなので、堤さんと笹森くんにも視線を移す。
「トリガー起動。」
「トリガー起動！」
「どーですか？」
「たしかに、今まで気にしてなかったけどこっちの方が動きやすい。」
「俺も前よりこっちの方が好きです！」
残りのふたりもお気に召したようで、バインダーに挟んでいる資料に異常なしと書き込む。
「にしても、お前。
なんでそんなにうちの部隊について詳しいんだよ。」
諏訪さんがまるで変態を見るかのように見てくる。
やめてくれ、既視感があるんだよ。その視線には。
「B級ランク戦のために、B級すべての部隊のログを見て個性とかクセとかを調べてるんですよ。」
まぁ、見れる分には限りがあるので完璧にとはいきませんが、
そう呟く。
「お前、やっぱ変態だな。」
「さすがにキレますよ？」
「いや、お前は良い変態だ。」
「キレますよ。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おべ(プロフ) - 銀の帳さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2020年6月7日 14時) (
レス) id: 75ae0381c5 (このIDを非表示/違反報告)
銀の帳 - めっちゃ面白いです！夢主さんのキャラが最高！更新楽しみにしてます！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 1e8abd378d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おべ | 作成日時：2020年5月28日 19時
