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「 ごめん、わたし用事あるんだった。」




「 えー、コイツとの戦いが終わったら次はお前とやろうと思ってたのに。」





なんてぼやく米屋を無視して、



遊真と陽太郎に手を振りその場を去る。




そして人気のない廊下に出て来たところで、


向かい側からくる人影に声を掛けた。






「 だれかお探しですか? 」




「 その探している人物が誰かわかっているのに聞いてくるお前の神経を疑うな。」







「 そんな怖いこと言わないで下さい、風間さん。」





わたしより数センチだけ低い目線に目尻を下げる。




「 好きで探しに来た訳ではない。城戸指令の命令だ。」




会議は始まっているんだぞ、



と眉間に皺を寄せる風間さんにこんなお兄さんが欲しかったと心の底から思った。




「 いやだなー。会議始まってるのなんか重々承知ですよ。出たくないから逃げてたんです。」






「 なら何故、」



不自然に切れた言葉。



「 行くぞ。」




そういうところがお兄さんに” 似ている ”んです。









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作者名:おべ | 作成日時:2019年10月6日 10時

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