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「 なんか波強くね？」
「 しかも天気も怪しい、つか雨降ってきた！」
近くにいた高校生くらいの人の声で、
空を見上げればどんより嫌な灰色の雲に、
ポツポツと降ってきた大粒の雨。
お陰様で波も強くなってきて、
『 A、俺から離れないでね 』って、
そう言うマイキーはわたし手を握って、
海から引っ張り出した。
せっかくの、海なのに。
「 A、これ飲め 」
「 ありがと場地 」
「 ちなみに俺の飲みかけ、間接キスだァ 」
渡されたコーラを飲めばニヤニヤ笑う場地。
ムカついたから殴ってやった。
ったく、こいつはほんとガキなんだから。
なんて思いつつ、
波が強くなった海に目を移すと、
ひとりの男の子がまだ遊んでいて、
元気だなあ、って思いながら眺めるも、
どうやら様子がおかしくて。
嫌な予感がした。
「 ケンチン、これ持ってて 」
「 あ？お前どこ行くんだよ 」
「 ………ちょっとトイレ 」
そう言って海へ走り出す。
そんなわたしを見た5人は口を揃えて、
『 おい！！！』って大声上げてるけど無視。
波を掻き分けるように身を投げて、
溺れている男の子へたどり着く。
小学生低学年くらいの、可愛い男の子。
「 げほっ、…ん、…っ、ごほ…っ、」
「 大丈夫だよ、落ち着いて、ね、わたしを見て 」
「 おねぇ、ちゃん…っ、ぐすっ… 」
「 ん、よくできました、いい子 」
たくさん塩水を飲んだのか
上手く息が出来てなくて、半べそ状態の男の子。
わたしがそう言うと涙目ながらも
ちゃんと言うことを聞いてくれた。
誰かとは大違い。
そんな男の子を抱き抱えて、
ビーチへ戻ろうとした時、
大きな波がわたし達を襲い、
ほんとタイミング悪くわたしの足がつった。
「 おねぇちゃん…っ、だ、いじょぶ…っ？」
「 ん、大丈夫、……僕ひとりでビーチ行ける？」
せめてこの子だけでも。
ビーチまでの距離はそんなに無い。
不安そうに頷く男の子に、
『 あそこに見えるクリーム色のチビが何とかしてくれるから 』
飛び込んできたマイキーの方を指さす。
わたしはと言うと、もう足が限界。
あー死ぬのかあ。
タケミッチに死ぬなとか言われてたっけ。
もしかして未来見えてたのかなタケミッチ。
なんて諦めてた時。
「 女の子がなにかっこいいことしてんの〜 」
気づけば誰かにふわっと抱き抱えられた。
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい！ (2022年12月10日 14時) (
レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、｢マイキーとシジュウハッテ｣の続編とリクエスト編？のリンクを貼っていただけないでしょうか？ (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ？？wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください！！ (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますｗｗ更新頑張ってください！応援してます！ (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいｯｯ！ですｯｯ！！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆた
| 作成日時：2021年7月28日 14時
