検索窓
今日:18 hit、昨日:15 hit、合計:520,093 hit

# . 21 ページ23

.







「 お前はなに簡単に触らせてんの?」

「 んぐっ、」






不機嫌なマイキーは後ろから腕を回すと、
そのままわたしの頬を、むぎゅうう、と掴んで

自分の方へ振り向ける。






「 ばぁか、お前はばかだ、ばぁああか 」

「 むっかちゅく…っ、」

「 え?なんて?なになに?」






頬を掴まれて上手く言葉が回らない。

そんなわたしを楽しむマイキーは笑うと、
千冬に視線を移した。






「 場地に言いつける 」

「 マイキーくん違うっスよ、」

「 言い訳しても無駄だもんねー!!」






ぷくぷく怒るマイキーを見て、
軽くため息をついた千冬。


これじゃどっちが年上か分かんない。

あと手を離してもらっていいですか。






「 髪の毛になんか付いてたんっスよ 」

「 はあー?そんな言い訳通じ、……あれ、」






マイキーの言葉が止まる。

かと思えば、『 ほんとじゃん 』って
そう言うと反対の手でわたしの髪の毛に触れた。


待って、なにが付いてたの?






「 こんな可愛いモン付けてなぁにしてんの?」

「 いやただの白い綿っスよ、それ… 」

「 こいつに付いてるもんは全部可愛いの 」






意味がわからないマイキーは無視。


白い綿…いつ付けたの、わたし。

なんて疑問に思ってると、
誰かの携帯からか、音楽が鳴り出す。






「 あっ、俺っス、……あ、場地さん!!!」






ポケットから携帯を取り出した千冬。


どうやら相手は場地らしい。


『 了解っス、ペヤングっスね、買ってきます 』


そう言うと電話を切った千冬は、

『 俺、ここで失礼します、』



って、頭をぺこりと下げると走って行った。






「 で?俺らはどーする?…あ、これ堪能してぇな 」

「 …はな、はなしぇ、」






頬を掴まれたままのわたし。

マイキーの手はわたしの胸を優しく触る。



そんな彼にわたしは少し、違和感を覚えた。



手つきが、今までと違う。






「 まいき、手、」

「 あ、気づいた?ビデオ見て学んできた♡ 」






この変態総長、どうにかしてくれ。









.

# . 22→←# . 20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (746 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1898人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。