EP.▽ ページ31
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かっちゃんかっちゃんかっちゃん。
「 〜っ！ばかっちゃん！見っけた！！」
中庭にいる彼の姿。
自然と早足になっていて、
視線を移さず走ればやっぱり案の定、
かっちゃんと向き合う、ひとりの女の子。
と、その後ろにはついてきたのであろう、
ふたりの女の子もいた。
「 うわ…っ、めっちゃ美人っ、」
一言いわせてよ、戦意喪失。
ええ、ええ、…やだ。
階段を掛けおりて中庭まで走って、
不安になる気持ちをぐっと抑えて
彼の元へ向かう。
目に入った彼はがしがし頭をかいていて、
面倒くさそうに口をへの字にしていた。
わたし知ってるよ。
機嫌悪い時とか、すぐそういう顔するの。
「 かっっっっちゃんっ！！！！」
告白だかそんなもん知らないです。
彼を目掛けて走り出せば、
勢いよく胸に飛び込んだわたしを
優しく簡単に受け止めてくれたかっちゃん。
久しぶりのかっちゃんの甘い香り。
すき、だいすき。
目の前の女の子は『 別れてないじゃん！』って
焦り散らかしていて、それを見た彼が一言。
「 ま、こゆことなんで、無理っす、センパイ 」
乾いた笑い。
それだけ言うと彼女達は走って去っていって、
かっちゃんにぎゅう、と優しく抱きしめられる。
「 かっちゃんあのねあのね、大好きなの 」
「 ン、」
「 寂しかったの、触れたかったの、
キスもしたいの、大好きなのかっちゃん、…っ、」
久しぶりのかっちゃんの温もり。
安心して涙が出てきて止まらないや。
バレないようにかっちゃんの胸に顔を押し当てて、
ぎゅう、と自分なりに強く、抱きしめる。
「 泣いてんじゃねェよ、ばァか、」
「 〜っ、泣いて、ないもんっ、」
やっぱり、お見通し。
ホークスのことも、男に絡まれたことも、
全部全部話せば、『 バカか 』って笑った後に、
「 心配くらい、させろよな、アホ 」
って言って、
背中を丸めてわたしの首筋に顔を埋めた。
「 うぅー…ごめんね、かっぢゃぁん、」
「 はっ、言ったろーが、」
抱きしめる力が強くなる。
「 どうせ戻ってくっからって 」
俺じゃねェとてめぇは無理なんだよ、
彼らしい自信満々の言葉にその通り過ぎて、
素直に頷けば『 A 』って
彼の柔らかくて優しい声が耳元で。
顔を上げれば頬に手を添えて、
「 二度と、離れんな、つか離さねェかんな 」
それだけ言うとキスをして。
離れないし、大好きです。
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なつみ - 鼻血ものです、、ありがとうございます！！ (4月26日 15時) (
レス) id: 409130b438 (このIDを非表示/違反報告)
Runa☻ - この作品大好きすぎて３週？しました！！！！本当に主人公ちゃんも可愛すぎるし、！！かっちゃんも、勿論可愛い＋色気の無駄遣いでｯｯ！！（褒め言葉）本当に大好きです！！！！！！ (12月10日 10時) (レス) @page34 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
メジロ(プロフ) - 初見です〜 このかっちゃん好きすぎるっっ鼻にティッシュ詰めながら見てます( *˙ཫ˙*)و ｸﾞｯ! (2023年4月23日 14時) (レス) @page13 id: e9d0f0e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 初見です!ちょっとエロいかっちゃんもいいなと思ってた今日この頃なんですけど。いやぁ､やっぱり推ししか勝たんですね。これからも応援させていただきます。 (2021年8月9日 23時) (レス) id: ab847994e3 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - いつもおもしろい作品を作ってくださりありがとうございます!いやぁ､やっぱり推ししか勝たんですね。これからも応援させていただきます。 (2021年8月9日 23時) (レス) id: ab847994e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆた
| 作成日時：2021年6月28日 10時
