半間修二、仔猫を拾う。

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飯食って先に風呂へ行かせた。

あれだけ苦手だった風呂も克服したらしく可愛い鼻歌まで聞こえてくるようになった。





「 相変わらずかわいー声 」





Aの声にオレまで機嫌が良くなる。

しかもAの鼻歌はよく2人で聞く曲だしオレも口ずさみながらいつもはぜってぇやらねぇ食器を洗いに寝転ぶカラダを起こす。




オレも機嫌がいいのか自然と食器洗いも苦ではなかったらしく洗い終えて泡の付く手を洗う。





「 はんまぁー 」

「 あーん？」

「 お風呂出た 」





そう言ってキッチンに立つオレを後ろから抱きしめてくるコイツが可愛すぎて思わず顔がニヤける。

マジでなんなの？懐いたらとことん懐くヤツ？クッソ可愛い。マジで可愛い。





「 あ、食器洗ってくれたの、めずらし 」

「 オマエの鼻歌聞いてたらヤ る気になっちまった♡ 」

「 お前が言うと変態度増す、食器ありがと 」





オレの背中におでこをぐりぐりと押し付けてくるから振り返ってシンクに寄りかかりながらAを正面から抱きしめる。





「 ずっと思ってたけどテメェちっちぇよなァ〜 」

「 は？お前がデカすぎるだけでしょ何言ってんの？」

「 しんちょーいくつよ？」

「 四捨五入して150 」





まァ、ざっくり42cm差。

グレー色の髪の毛を優しく撫でてるとゆっくりとオレを見上げてくるA。

まん丸の瞳がオレを見つめてくっから心臓もぜんぶコイツに持ってかれた。可愛い面しやがってテメェ。





「 はんま、下ろしてる方が好き 」





背伸びをしてオレの髪の毛を触ってひと言そう言った。

あ〜マジ？そういうこと言うようになったのオマエ。

あまりの可愛さにニヤつく口元を手で抑えるとキョトン、っと目を丸くして不思議そうに見つめてきやがる。





「 クソ、あんま見んな 」

「 は？吐くの？またキレイな女達とよろしくやってたわけ？ほんとにお前嫌いだ 」

「 …………いい加減犯すぞテメェよ 」





好き放題言いやがってマジで。
おかげさまでニヤケも消えたわ。


腰を屈めてAの肩に顎を置く。





「 てかよろしくやってねぇわ、香水の匂いしねぇだろ？」

「 してたらぶん殴ってた 」

「 こわ♡ 」





ウチの仔猫は相変わらず凶暴。






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