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深夜。仕事終わり。たばこを吸いながらの帰り道。
たばこを咥えたまま、ふと、いつも通る公園に目をやればひとりの少女が4人を相手に殴りあっていた。
「 ウワァ、つえ〜 」
思わず出た本音。しばらく見てたけど少女の圧勝。
地面に倒れ込む最後にノシたヤツの頭を思いっきり踏み付けて、ほんとしね。なんて言いやがって。
「 〜ッばはっ♡口悪、最高かよ♡ 」
今思えばこの時、声をかけるべきじゃなかったんだわ。
「 なァ、」
「 …は?誰アンタ 」
面白半分で声をかける。
グレーの長い髪に青色の目。つり目だけど瞳がまん丸でくりっくりしててだいぶ愛らしい。
その口元の血を省けばの話だけどなァ。
「 帰れ、ガキが出歩いてる時間じゃねぇんだよ 」
「 やめろ、触るなぁ、」
適当に、雑に、口元の血を親指で拭う。
彼女の白い肌には頬に殴られた跡があり赤く腫れていて綺麗な顔がもったいねぇなァ、なんて考える。
そんなオレを鋭く睨み付ける彼女にさっき路地裏で見た威嚇する野良猫の姿と重なって思わず笑いが零れる。
「 ふは、猫かよオマエ、可愛い仔猫ちゃん♡ 」
「 バカにすんな、ぶっ飛ばす 」
「 おぉ、こっわ 」
オレの顔面目掛けて向かってくる小さな拳を余裕で受け止める。
「 で?オマエ家は?帰れ 」
「 は、離して!」
「 家どこだって聞いてんだよ 」
俺に拳を握られたまんま、そう聞けばいきなり黙り込むコイツにわけアリかァ、とすぐに察する。
にぎる拳を緩めて自分の指にコイツの指を絡めると手をぶんぶん上下に振りながらカラダ全体で拒否をしてくる彼女にまた、笑いが零れる。
「 ばはっ♡抵抗のつもりかよ、家ねぇなら拾ってやるよ 」
「 …は?意味わかんない!このロリコン!」
「 あァ?口の使い方には気ィつけろよ?」
やっぱり、声をかけるべきじゃなかったんだよなァ。
どうしたって今のオレはコイツをグズグズに愛してぇ、なんて思っちまうほどハマってんだから♡
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あおちゃん - さいっこうのツンデレやんっっっっ!!尊いわ (2022年8月27日 18時) (レス) @page16 id: fa151c82d1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごパスタ(プロフ) - くっ.........夢主が可愛すぎる (2022年8月10日 21時) (レス) @page14 id: bb17ffbe14 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - まっっっっ…!?更新されてるえぇどうしよう好きすぎるよ私命日かもしれない???あっ語彙力なさすぎる泣いちゃう…ええっとつまりあの、ほんとにありがとうゆたちゃ大好き…♡ (2022年8月8日 0時) (レス) id: 20f0e797ef (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 色気の塊の半間だ。わぉ(?) 応援してます!! (2022年7月11日 5時) (レス) @page7 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - わたあめさん» 試行錯誤した結果半間くん書きたいなと思って新作だしました!♡そう言って頂けてとても嬉しいです♡ありがとうございます!頑張ります♡ (2022年7月8日 2時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2022年7月5日 23時