■ . 25 ページ28
.
.
「 ……おせぇ 」
.
.
時刻は20時57分。
年頃の女子高生がこんな時間まで
どこをつっき歩いてんだ。
スマホのロック画面を付けるも、
なんの連絡もなかった。
あいつにしては珍しい。
.
「 …まさかなんかあったとかじゃ、ねぇよな…？」
.
.
嫌な考えがひとつ思い浮かべば、
ふたつ、みっつ、…と増えていく。
いても立ってもられなくて、
上着を持って外を出ようとした時、
手に持っていたスマホが鳴った。
.
.
『 お兄ちゃん〜〜心配かけてごめんなさい… 』
「 っせぇ、それよりお前どこいんだよ！！」
『 駅前のカフェなんだけど… 』
「 迎え行くからそこで待ってろ 」
.
.
.
「 …………テメェ誰だ 」
.
迎え来たのはいい。
迎え来たのはいいが隣の男は誰だよ。
隣の男をじっ、と見つめる。
……どこが見たことあんな、こいつの顔。
頼りになんねぇ俺の記憶より。
.
.
「 俺に黙って男と遊んでたんかァ？」
「 違うよ！！！お友達の 切島 水那斗 くん！」
.
.
じりじりと近づく。
そんな俺は " 切島 " って言葉と共に
ピタッと足を止めて一瞬で理解。
.
「 あァ、…だからテメェどっかで見たことあったんか 」
「 僕は初めましてです 」
.
.
なんだコイツ、全然クソ髪と似てねぇな。
ペコッと頭を下げるきのこ男に
『 いつも妹が世話になってんな 』
っと言うと、
『 あれ、ばくごー？』っと
めちゃくちゃ聞いたことのある声。
.
「 あ、兄貴 」
「 お、みなと！わりぃ遅くなっちまった！」
.
振り向けばクソ髪の姿。
『 ばくごーもAちゃんのお迎え？』と、
俺に問う切島は『 あ！』と声を漏らした。
.
「 このあとどっか行かね！？」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 671人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年4月26日 23時) (
レス) @page41 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - Lavenさん» コメントありがとうございます。ご指摘もありがとうございます。変更させて頂きました。 (2022年3月9日 16時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - コメント失礼します。アニメでみている人は爆豪勝己のヒーローネームを知らないのでネタバレになってしまうため注意喚起した方いいですよ。 (2022年3月9日 8時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - わ かさん» ゆたさん…？ひえええありがとうございます！！！！続編とか！！！ (2021年9月14日 20時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
わ か(プロフ) - 毎日ゆたさんのシリーズ読んでます！！！爆豪くんの小説待ってます（続編とか）大好きです！！！ (2021年9月14日 18時) (レス) id: 4f32928b5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆた
| 作成日時：2021年5月31日 19時
