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オレンジ色に染まった空に『 はあ 』と深くため息。
「 うわ、おねーさん高校生になってもブランコかよ 」
「 そこ、うるさいよ 」
「 クラスの女子にすげぇ似てる 」
「 …君は何しにきたの 」
こちとら傷心中なのだ。
隣のブランコに腰かけたのは近所の佐野 万次郎くん。
相変わらず飴を咥えるこの子を見つめれば無表情で
『 ん、なに 』ってわたしを見つめ返した。
顔だけは、可愛い。それは認める。
「 どーせカレシと別れたんだろ?」
「 なんで分かるのやめてくれるかな 」
「 だっせ 」
「 殴るよ 」
いつもいつもこうやって、からかってくるの。
嬉しそうに飴をコロコロと口の中で転がすこの子に、
めちゃくちゃ腹立つけど可愛いから罪だなって。
「 で、別れた原因は?」
「 向こうの浮気 」
「 だっさ、んなオトコ捨てて正解 」
「 だっさって言うな 」
わたしこれでよにんめ〜。
って無邪気に言うと、『 お前さあ、』って
隣のガキ万次郎くんのガチトーンの声が、聞こえた。
恐る恐るそちらを振り向けば、
じと…っとわたしを見つめていて、コロコロ飴を転がしていて、なんで無言。
「 オマエ、いい加減オレにすりゃあいいじゃん 」
「 ガキのクセに何言ってんの?」
「 あ?ガキとかかんけーねぇだろ、アホ 」
「 JKに向かってアホとはなんだアホとは 」
「 うるせぇな、いーからオレにしろっつってんの 」
ガキが何言ってんだか。
小さい頃はもっと素直で可愛かったのに。
相手せずに『 生意気クソガキ 』って思いながら
立ち上がろうとすると目の前に万次郎くんが立ちはだかった。
「 邪魔なんだけど 」
「 つーか、その男ダレ?どこ高?何歳?家は?」
「 万次郎くんも会ったことある、あの人 」
こんなこと聞いてどうすんだ、
そんなことを思いながらそう答えれば目の前のこの子は、
『 あー、あのダッセェやつな 』って言いながら
ぴゅーって公園から出て行った。
「 なんだあの生意気小僧 」
後日、土下座をしながら、
『 許してくださいごめんなさい 』って、
元カレから謝罪されたとか、されてないとか。
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一匹の虎 - サイコウ (2021年11月28日 15時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 推しを眺めるような目で見ます…/// 読んで倒れそうになりました(ヤバい人)(o^^o) 最新頑張って下さい!!!!!! (2021年10月21日 6時) (レス) id: ce06c12ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 凛月さん» わあん愛して愛して() (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 厨二病兼ねた魔法少女Aさん» ありがとうございます!!頑張りますっ!! (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆちゆ( ; ; )嬉しいようありがとう( ; ; ) (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年10月20日 0時