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「 ほんっっっとにお前さぁ、」

「 な、なんでしょうか、ちふ…松野くん!」

「 っっっっとに、ばぁか、のろま 」






そう言う、ちふ、松野くん。


わたしはと言うと体育の時間でずっこけて
膝をやって保健室に来てみたら千冬がいた。



呆れながらも手当してくれる。

うん、そゆとこが、だいっっ、……すきじゃなくて。






「 あーちっとしみるかも 」

「 えっ、…っ、いったぁ…っ!」






消毒液をぶっかけられて傷口がしみる。

しゃがみこんで手当をする彼の制服の襟を
くしゃ、っと掴んで痛さからの涙を我慢する。


痛いの嫌い。






「 いてぇの? 」

「 …いだぁい…!」






わたしがそう言うと、


『 んじゃ、コレは?』


ってニヤリと笑うといやらしく
体育着の上から太ももを撫でられる。



保健室に、付き合ってる男女がふたりっきり。

なんにも起きないわけがなくて。






「 俺に触れられんの好きだもんな 」

「 はあ?べ、つにぃ?」


「 あ?好きじゃねぇの?」

「 す、……きじゃありません 」






そっぽを向いてそう言えば、


『 ふーん 』


って言葉が返ってくる。




かと思えば彼の手は、
下からするりとわたしのズボンの中に侵入してきて。






「 ここ、お前の好きなとこ 」

「 やめ、…違うもん 」


「 いつも、 もっと触ってって涙目で言ってくるくせに?」

「 それは、…!ちふ、松野くんが!」


「 松野くんが、なに?」






わたしの身体は全部、彼に知り尽くされている。


イジワルそうに笑う彼の手は
わたしの弱い、太ももの内側で。



反応したくなくても勝手に反応しちゃう。

これも何もかも、全部、千冬のせい。






「 ほら、言わねぇの?やめちゃうよ?」

「 〜っ、…は、離せばかっ、」

「 あー?また煽ってんの?抱くぞお前 」

「 っ、ちふ、松野くん、嫌い!!!」






彼に触れられて、喜んじゃうわたしも嫌い。








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千冬推し! - かっこいい!!!!最後のところとかジーンってする!もうめっちゃ好きい!!!!!! (11月25日 17時) (レス) @page19 id: 2875f094c4 (このIDを非表示/違反報告)
千冬〜 - 4ぬうカッコ良すぎる (11月25日 16時) (レス) @page1 id: 2875f094c4 (このIDを非表示/違反報告)
きい - キュンキュンしました!千冬大好きなんでもう本当に良かった!!!!!!!めちゃドキドキした!!!千冬大好きいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!! (11月24日 9時) (レス) @page13 id: 811719e6bf (このIDを非表示/違反報告)
うさ - めちゃくちゃきゅんきゅんしました…やばいです… (11月21日 20時) (レス) @page20 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
のあ - よかったです千冬くんの可愛いさがもっと可愛い見えて来ましたなんかありがとうございます (2023年4月30日 19時) (レス) @page1 id: fc0f03648c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆた | 作成日時:2021年8月4日 1時

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