歌い手さんたちの恋愛事情

▽ 姉さんとカフェ ページ37

朝から昨日終わらせるはずだった仕事に取り掛かって
なんとか納期ギリギリに終わらせることが出来てほっと一息

昨日は久々に会えた嬉しさでちょっと恥ずかしいことしちゃったのもあって朝はなるせの顔が見れなかった


「浮かれてる場合じゃないんだよね…」


起きたらまたあの女の子からDMきてたし
もう毎日の恒例になってきてるまである

胃が痛い…

今日はこの後人と会う約束があるから
シャワー浴びてさっさと準備しよう













「姉さああん！」

96「みいちゃん！おつおつー」


先に集合場所のカフェに着いてた
96姉と合流して飲み物を頼んだ


96「会うの久々やね〜」

「ですよねえ、ゲームはしてたけど」

96「会いたかったよんまいはにー」

「だ、だーりん…」


男前な姉さんになでなでされて
思わずきゅんとしてしまう


96「てかみいちゃんに謝りたいことあってさ」

「え、なになに」

96「この前の配信でさ、うちのチャット欄すこーし荒れちゃってたのよ」

「あー…」

96「気付いてからすぐなるちゃんの話すんのやめたけど、後からみいちゃんのアーカイブ見直してたらうちのとこ以上に荒れてて」

「そっすね…」

96「いやまじでごめん、うちらの配慮が足りてなかったわ」


申し訳なさそうに頭を下げる96姉を見て
目頭が熱くなった
96姉は何も悪くないのに…


「やめてください！96姉たちは何も悪くないですよ」

96「いやでも、」

「まじで！なんも気にしてないし私！」

96「…気にするでしょ！」

「いやいやいやいや！まじで余裕っすよ！」


なかなか引き下がらない96姉に
笑顔を作って「気にしないで」と言っても
そんなんで納得して貰えるわけないのは分かってる


96「…だってみいちゃん、なるちゃんのこと好きでしょ」

「はぇ？」

96「はぇ？じゃなくて、好きでしょ」

「…」

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